多くの環境整備が必要な上海のスーチョウ川
近年、上海のスーチョウ・クリークは最も汚染され、「黒ずんで悪臭を放つ」水域の1つとして有名です。クリークは1600年代より、運搬や商売のルートとして歴史上の重要な役割を果たしてきました。しかし、1920年代以降、人口の増加にともない廃水排出や産業排水が水域を無残にも汚染し、ほとんどの水生動物や植物が住める環境ではなくなり、藻類が異常発生しました。クリークは上海において唯一の産業と潅漑用水の水源なので、水質の低下は300万人を数える地域住民の健康や生活環境を脅かすものとなりました。