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自己組織化する導電性の樹脂ナノファイバー

Nicolas GiusepponeとBernard Doudinの両氏が率いる合同研究チームが、自己組織化する高導電性の樹脂ナノファイバーを開発しました。Giuseppone氏と同僚たちは、まずナノワイヤー構造を究明することから始めました。そしてチームはトリアリルアミン(印刷で一般的に使われる合成分子)を化学変化させて、その反応を観察しました。新しい分子は光と溶液にさらされると、小さな繊維状に自己再組織化したのです。ナノファイバーの長さは数百ナノメートルほどで、これらのナノファイバーが何千もの分子の集合体である巨大分子を構成します。

Self-assembling highly conductive plastic nanofibers

その後Giuseppone氏のチームは、Doudin氏のチームと共同でナノファイバーの電気特質の研究に取り組みはじめました。 金の電極が100ナノメートル離れて設置された超小型電気回路の中で分子の実験を続けたのです。電界はこれらの電極の間で発生し、研究者たちは、電極の間でのみ閃光がファイバーの自己組織化を誘発することに気づきました。これが第一の発見でした。次に、ナノファイバーは1平方センチメートルあたり2.106アンペア以上の電流密度に変換されることができることを発見しました。またこれらは、メタル6としては非常に低い界面抵抗であることが分かりました。これらの金属の界面抵抗は、有機ポリマーに比べておよそ1万倍も少ないことが分かったのです。

こうしたナノファイバーは比較的安価で、取り扱いも容易なため、将来的に非常に役にたつものになるであろうと考えられています。どちらも導電体の材料として使われる、金属と樹脂有機ポリマー両方の最高のメリットを持ち合わせています。データ解析からは、これらのナノファイバーは樹脂のように軽量で柔軟性に富みながら、金属と同様の電気的特性を持っていることが分かっています。ナノファイバーが持つこのプラスの特性により、太陽電池はトランジスタ等の電気機器のためのコンポーネントの小型化が、更なる開発にとって非常に重要です。

 

Via: Cnrs

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