サウジアラビアは、キングアブドゥラ国王金融地区(KAFD)である首都のリャドにサステナブルな財政ハブを建設する予定です。Henning Larsen Architects (HLA) は、.地域の伝統と先進的なサステナブルなビルのコンセプトを統合したプロジェクトとなるマスタープランを整備しました。実際、HLAは、このリャドの象徴的な金融ハブプロジェクトのマスタープランで国際コンクールにも優勝しています。
コンクールにおけるサウジ側の要請は、アラビア風の景観と環境のサステナビリティに同時に調和するセンターを、ということでした。HLAは、この信念に従って、マスタープランを作成しました。完成したセンターは、エコフレンドリーな特徴を各種備えた、素晴らしい金融ハブとなりました。
アブドルラ国王金融地区プロジェクトは、雨季以外は水が来ない川、ワジから着想を得たオープンな歩道の組み合わせがプランの中核をなしています。その歩道が、敷地330万㎡の金融企業、居住地区、店舗、スポーツ施設、文化ハブその他の施設をつないでいます。ハブ内の気温を下げるために各種の先端技術を用いています。ワジの放水機能によって、6～8度も気温を下げることができます。
もちろん、大型の冷却設備もつきます。モノレールネットワークなど、様々な交通施設が、金融センター内に直立しています。歩行者用連絡通路で、各区域へ歩いていくこともできます。ソーラーパネルがハブのほとんどの活動に電力を供給します。KAFD内で国内の太陽光発電容量を蓄積するプロジェクトが立ち上がる予定です。特別な施設で、車やその他の汚染をコントロールします。端的に言えば、金融ハブ全体が、サステナブルでエコフレンドリーな技術を基盤としていることです。
動かせる日よけや天蓋は、紫外線と太陽熱からハブを守ります。このようにして、人々はアラビア半島の厳しい暑さを避けることができます。電力消費を抑える、グリーンルーフのような優れた施設は、ハブのその他の魅力になります。HLAの計画では、リャド市のエネルギーの平均使用量の50％をカットする特別な試みが計画されています。