環境保護は、今注目されているキーワードです。そして、多くの会社はエコフレンドリーな住宅団地の開発を進めています。ここで、緑の都市のための10つの環境に配慮した住宅プロジェクトをご紹介しましょう。
1.シンガポール初の環境にやさしい公共団地
カリフォルニアのSOLARAプロジェクトの足跡に続いて、シンガポールにも環境に配慮した住宅総合ビルの開発が決定しました。シンガポール住宅開発委員会(The Singapore Housing and Development Board、略称HDB)は、treetops@Punggolとして知られているこの完全に緑の住宅プロジェクトを推進しています。このHDBのプロジェクトは、ガーデンエリアに囲まれた、7つの16階建ての塔から成り立っています。また、ソーラーパネルや水のリサイクルなど、環境にやさしいテクノロジーの導入が決定しました。
2.エコに配慮したスロベニアのロータス・タワー(Lotus Tower)
スロベニアのエノタ(Enota)建築事務所は、同国の最大都市であるリュブリャナ(Ljubljana)に環境にやさしい革新的な住宅プロジェクト、ロータス・タワーを設計しました。アパートの高さは60メートル、幅は15メートルです。アパート正面には公園が広がり、そして両面向きの設計なので換気性も優れています。また、日光が部屋の内部まで届くように、全体的に切り込みが入ったデザインを取り入れています。
3.KEOによるパーム・ジャベル・アリ(Palm Jabel Ali)の太陽光発電総合住宅ビル
KEOインターナショナルコンサルタントが、ドバイのパーム・ジャベル・アリ・アイランドを設計しました。この豪華な総合ビルは、パーム・ジャベル・アリのためにデザインされ、世界中で注目されています。この建物は、25階建てで、3つのベッドルームフラット、ガーデン、そして、豪華なペントハウスユニット付きです。プールや最新のフィットネスセンターも併設されています。テラスは、覆いが被ったようなキャノピー構造で構築され、キャノピーには、太陽光発電パネルが装備されています。
4.湖に浮遊するアパート住宅
オランダのウォータースタジオ(Waterstudio)に所属する建築家、コーエン・オルティウス(Koen Olthius)は、シタデル(The Citadel)と名付けられた浮遊するアパート住宅を設計しました。コーエンによるこのデザインにより、人々が湖の上に住むことができるようになります。このプロジェクト、シタデルは、世界初の浮遊するアパート住宅です。住宅内の温度は、建設される湖の水によって制御されます。コーエンによると、これは従来の建物に比べ、最大25%の電力を節約すると主張しています。そして、高級感溢れたこのアパートに、プレハブモジュールを使用しています。
5.リングフィールド・ポイント(Lingfield Point):ダーラム(Durham)のカーボン・ニュートラル・プロジェクト
リングフィールド・ポイントの再開発のためのマスタープランは、FAT(Fashion Architecture Taste)によって作成されました。それは、ダーリントン群ダーラム(Darlington County Durham)にある42ヘクタールの敷地です。この住宅プロジェクトは、環境にやさしい完全なカーボン・ニュートラルになっています。また、いくつかの住宅マンション、コミュニティーセンター、店舗、レストランなどを含む複合施設です。エコ廊下は、美しくこのビルを引き立てることでしょう。同社は、エネルギーと水の需要に合わせて、再生可能なエネルギー発電機を使用する予定です。
6.聖ヴァル・アーキテクト・スタジオによる、ハイチ特有の竹を使用した健全な住宅プロジェクト
聖ヴァル・アーキテクト・スタジオは、ハイチの首都であるポルトー・プランス(Port au Prince)に環境にやさしい住宅プロジェクトを打ち出しています。同社は、ハイチ特有の繭の形をしたバスケット制作からインスプレーションを受けたようです。垂直方向に伸びた建築物は、ひとつの住宅ユニットになっています。また、同社は、画期的な環境にやさしい家づくりのために、持続可能な地元の素材を取り入れました。
7.2pmアーキテクチャーによるエコ総合住宅
フランスのトゥルクアント(Turquant)に、エコ総合住宅が2pmアーキテクチャー・コレクティブス(Architectures Collectives)によって開発されました。この環境にやさしいプロジェクトは、持続可能なリサイクルされた鋼鉄を使用し、100%再生されます。建築に使われた鋼鉄のフレーミングシステムは、簡単に分解することもできます。
8.ZNCH:都市のためのカーボン・ニュートラル住宅プロジェクト
カール・バーディック(Carl Burdick)は、環境にやさしいゼロ・ネット・カーボン・ハウジング(Zero Net Carbon Housing、略称ZNCH)・プロジェクトを構想しました。また、エネルギーを効率的にするために、幾つかの技術を取り入れ、持続可能となっています。そして、店舗やレストランを含んだ複合住宅です。多層階のこの建物は、太陽エネルギーを取り入れるために光起電力電池が装備されています。
9.総合住宅でLEED Goldを目指すマグナッセン・アーキテクト(Magnusson Architects)
この6.5階建ての総合住宅ビルは、マグナッセン・アーキテクトによって提案されました。環境にやさしいこのビルは、40の賃貸住宅になっています。デザイナーは、受動的な太陽熱と日光を上手く集積することにより、放冷損失熱量を最小限に抑えることができます。太陽光パネルは、屋根に固定されています。
10.DBアーキテクトによるサクラメントの持続可能な住宅開発計画
持続可能な住宅開発プロジェクトは、2010年にデービッド・ベーカー+パートナーズ・アーキテクト(Partners Architects)によって発表されました。4階建ての建物は、サクラメントのアルカリ・フラット/ラ・ヴァレンティナ(Alkali Flat/La Valentina)ライトレール駅の近くに構築予定です。60の住宅と幾つかの店舗やカフェがあります。