ecofriend.com

電動バイクの新しいジャンルを生み出すノルウェーのRoskva電動バイク

電動のオートバイは環境にはすばらしいかもしれないけど、本来のバイク乗りとしての「クールさ」が無くなって、ぞっとするくらいオタクっぽく見える恐れが。 このちょっとの「虚栄心」を保ちつつ、ノルウェーのオスロの大学、University of Life Sciences (UMB)の学生チームがRoskva電動バイクを作りました。そのバイクは環境にやさしい96馬力のエンジンを搭載。スタイルは、MotoGPのバイクに匹敵するものです。 スポーツバイクとしての魅力にいささか欠ける感があるかもしれませんが、環境にクリーンなエンジンは、炭素繊維のタイヤ、車体、そしバイク全体の重さを25キロ以下に抑えた統一されたフレームでサポートされています。 一回の充電で62マイル(およそ100キロ)走れますが、この車体の工夫で、112マイル(約180キロ)のトップスピードを出すことが可能です。

Roskva Electric Motorcycle

Roskvaという名前は、神話の神、トールに仕えるしもべの一人からつけられたもの。 古いノルド語で大雑把に「速い」と解釈できるこの言葉は、まさにこの電動バイクが目指すものです。今市場に流通している電動バイクのほとんどはクリーンエンジンを搭載しているものの、そのフレームと車体は、数十年前にデザインされたガソリンで走るバイクのものをそのまま使っていることが多く、そのためにバイクの性能の妨げとなっています。Roskva電動バイクは、その電気エンジンと現代のバッテリー技術を考慮してデザインされた車体を搭載しています。そのシャシス、サスペンション、ブレーキは軽量かつ、しっかりとした性能で他の素材とは一線を画す、炭素繊維を使用し、手作りされています。つまりRoskvaは、電気エンジンの性能を補うために作られたカスタムメイドのフレームを使った電動バイクなのです。

Roskva Electric Motorcycle

手作りでユニークなこのバイクのコンセプトは、そのパワートレインは完全に芸術の域に達していますが、電動の今流行のレース用のバイクから派生しています。Roskva電動バイクはそのデザインとレイアウトが元来のオートバイとは違い、それ自体がオートバイの新しいジャンルを確立したといえます。このプロジェクトに関わっているデザイナーはそのエンジンの技術的な部分の詳細や、電動バイクに使われているパワートレインについては明らかにしていませんが、将来、電動バイクの設計者が日常生活や、レースや、趣味として乗るバイクを、より軽く作ることができるよう、 電動バイク固有のレイアウト、フレーム、車体のデザインを発展させるその雛形であり、出発点として機能しています。

Via: Engadget

Today's Top Articles:

Scroll to Top