フランス政府はグリーンなライフスタイルの奨励に積極的で、エコなクルマのオーナーにはクルマにまつわる税金の軽減などの処置をとる一方で、その反対のケースには罰金を科したりもしています。そんな中、近頃プジョーとタイアップしてベルベという3輪自動車を開発しましたのでご紹介しましょう。
グリーンマシン
将来的な移動手段の切り札として政府関連環境組織ADEMEによって開発が主導された一台で、ミシェランやバレオも研究に参加しました。ガルウィング式で20KWモーター搭載、リチウムイオン電池は8.5KWHです。走行可能距離は100キロで最高時速は110キロ、力強い印象のフロントグリルが目を引きます。3人乗りで運転者が中心に座るカタチで650ポンドという軽量にもかかわらずしっかりと安全基準を満たしています。渋滞時でも運転は楽で小回りは素晴らしく、充電が必要になってくると最寄の充電ステーションを教えてくれる優れものです。
グリーンな要素
研究に研究を重ね省エネ効果に意識が集中されています。バレオのリーロイ・ソマー社は電気モーター、ジョンソン・コントロール社はリチウムイオン電池の開発に携わり、軽量かつハイパワー出力を実現しました。電車並みのエコ効果を発揮し社用車やレンタカーとしてはもとより、環境に優しい家庭用移動手段としても最適です。
駆動系
モーター・電池・インバータの3種からなり、20KWのモーターは26馬力を発揮し62マイル走行可能です。
優れた点
特徴といえば乗り降り楽なガルウィング式ドアで、ガラスドーム式の屋根が後ろまで延びています。独特のフェンダーも見逃せず、渋滞時も小回りの効く回転半径7.20mも素晴らしいです。
短所
実際に販売される確立は高くなく、これだけ多くの研究がつぎ込まれたのですからぜひとも商品化して欲しいところです。
価格
先に述べたとおり、販売は予定されていませんが期待は高まるばかりです。
ウェブ上での評価
レフトレーン誌
スクーターとクルマの合いの子のような一台で、3輪車のような見た目ですが実は4輪です。3人乗りですがその座るポジションもユニークです。