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危険なゴム製の廃棄物を美しい家具に変えるリサイクル計画「コントラスト・シティ」

いったん捨ててしまった素材がどうなるのかなんて、そんなに気にかけないですよね。近年は消費主義がはびこってしまって、まだまだ使える物でも簡単に捨ててしまって、ゴミの山がどんどん果てしなく巨大化しているようです。ゴミ埋め立て地として使える土地がなくなってしまうのは、時間の問題かもしれません。皮肉なことですが、ゴミ埋め立て地での危険というとプラスチックや電池などの有害廃棄物は気になりますが、ゴムについては忘れがちではないでしょうか。

constrast city

天然ゴム自体は有害ではありませんが、私たちの暮らしに役立つようにするためにゴムを硫化する過程で有毒になります。この過程でゴムに硫黄を加えるのですが、これが仇となって廃棄したときにゴムが有害廃棄物になってしまうのです。「コントラスト・シティ」はモロッコのマラケシュ市で始まったゴムのリサイクル計画です。LCCE社とフランスの企業が提携して、多くの地元当局の協力をかりて行なわれています。ゴムの廃棄物を作りかえて、スタイリッシュで美しい装飾にしてしまおうという計画です。消費者に魅力的なだけでなく、地元の職人の技を披露したりモロッコ風デザインに光を当てることにもつながっています。

この計画によって、有毒ゴムがゴミ捨て場から減るだけでなく、多くの職人たちの雇用も生まれて、国際的な舞台で自分たちの才能を示すことができるようになります。フランスの企業がリサイクルされたゴムとオーガニック素材を利用して作った家具やインテリアの販売を始めたところです。地元の自治体や多くのボランティアたちとともに、スマイリー・ワールド・アソシエーションの財政支援を受けて、このリサイクルプロジェクトは実施に移されました。きっと世界中の他の都市が追随するモデルになってくれることでしょう。

参考サイト:Designboom

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