もっと効率的なソーラー技術を解明しようという強い願いは世界共通です。世界中の科学者や研究者たちがソーラーパワーパネルの効率性を改善するための新しい方法を見つけようと必死でがんばっています。イスラエルでは最近「ヘリオブースター」が発表されました。これは中国企業との共同開発のもと行なわれているプロジェクトです。「ヘリオブースター」は巨大な椀型アンテナで、まるで小型の太陽観測装置「ヘリオスタット」の鏡のように動いて、周囲の空気を暖めてくれます。従来のソーラーパワー源と比べると、ソーラーパワーを利用するための非常に効果的な方法になっています。
「ヘリオブースター」は周囲の空気を摂氏650度ほどに暖めます。この暖かい空気がトンネルを通ると蒸気を発生し、タービンを動かして電力を作ることができるのです。この巨大アンテナのもっとも大きな長所となっているのは、それほど大きな場所を占めずに非常に大量のエネルギーを生み出すことができるという点です。土地に限りがあるところでは、このことが大きな利点になるのは明らかです。
現在ではヘリオフォーカス社のソーラー技術のおかげで、500平方メートルの土地を利用して「ヘリオブースター」は130キロワットの電力を生産することができるようになっています。この数字はイスラエルにおける最新の発表ですが、とても魅力的な成果であり、当国のソーラーパワー生産力に強力な追い風になるでしょう。イスラエルと中国の両国で、このような装置がもっと見られるようになったらおもしろいですね。できるだけ早くそんな日が来ると良いのですが。
参考サイト：Greenprophet
