家具と再生可能エネルギーはお互いに全く論理的な関連がない別個のものです。再生可能エネルギーが他とは一線を画す天然資源としての地位を築き、特殊装置によって発電する固有の可能性を持っているとすれば、家具は実用的な設備として人が利用する用具であり、居住空間に美意識を加えるものです。しかし、科学的研究および技術革新分野においての劇的な躍進のおかげで、デザイナーたちは見た目に美しいだけではなく電力生産という追加機能を備えた各種の発電家具を発表しました。
Solo Lounge Table
華やかに照らしたインテリアを持つ人や庭先または個人用ヨットでお茶を楽しみたい人のために、Solo Lounge Tableはくつろぎの場に必要なものを一度に提供します。ただ、市場には他にもテーブルはあるのに何故Solo Lounge Tableなのでしょうか。Solo Lounge Tableの特殊性は完全に機能的なテーブルであること以外に太陽エネルギー収集装置としても機能するところにあります。このテーブルはブルートゥース技術を利用して情報を収集、分配してLCDディスプレイスクリーン上に表示し、時間に関係なくコンピュータとインターネットに繋がります。また、ラップトップやポータブルメディアプレーヤーなど電気機器の多くに再充電する接続性も備えています。Solo Lounge Tableはまず太陽エネルギーを収集してそのエネルギーを資源豊富な無公害の電気エネルギーに変換します。テーブル付属のUSBとライターそして3極コンセントは個人用電気機器の充電用として設計されています。
屋外での使用の際、Solo Lounge Tableは年間17キロワット以上の太陽エネルギーを採取することができます。こうして収集し採取したエネルギーは電話用電池ほぼ300回分そしてラップトップ用電池およそ200回分の充電に十分です。このテーブルに組み込んだ太陽光パネルの実用的な利便性だけがこの製品の注目するべき点ではなく、よく見るとパネル表面には控えめでありながら近代的なデザインを施し、芸術的趣向がはっきりと見て取れます。
Solar Table
Sun Tables社が設計し製造するSolar Tableは太陽光パネルを利用して、ラップトップ、携帯電話、ライト、ラジオそしてその他の電気機器を作動するパックアップエネルギーを自動的に貯蔵します。この太陽電池は部分的に覆われている時でも太陽エネルギーを採取し、内部電池に充電することができます。充電済み電池は、ラップトップの4時間連続使用にも継続的に電気を供給するほどの容量があります。
Energy Harvesting Table
このテーブルのデザインを概念化する時に背景にあった主題は、エネルギー喪失を防ぐことによってエネルギーを維持することでした。そして優れた人間工学をテーブルのデザインに適応することによって、この目標は達成できました。Energy Harvesting Tableはその名の通り、表面に組み込んだ圧電素子によってエネルギーを収集しライトなどの小型機器を作動することができます。座席がテーブルと合体しているのは、利用者がテーブル近くに着席できることとテーブルに付加的なエネルギー発生源を提供するという二重の目的があります。通常の成り行き上、何らかの防御策をとらない限りエネルギーは失われますが、このコンセプトはそのエネルギーを保護することによって電流の持続可能性を実証しています。
Patio Table
外観を整える技術が発見されるまでは、太陽電池付き機器や装置の最大の欠点の1つはその魅力のない外見と複雑な設置手順でした。そんな画期的なデザイン技術の１例が、そのデザインの完全に洗練された壮麗さによって他の同種の機器とは一線を画すこのPatio Tableです。このテーブルの外側表面は、家庭電化製品の使用電気量を供給するのに十分なエネルギー量を貯蔵できる、能率性の高い太陽光発電パネルが覆っています。このテーブルのデザイナーたちはギリシャ建築のドリス式から外観の着想を得たようです。テーブル表面は上品な多結晶性の太陽電池によって覆い、その土台部分は無垢の黒色『テラゾ』から芸術的に掘り出してどっしりと落ち着いた外観に仕上げています。こうした魅力にもかかわらず、不確実性が付きまとう電気量と電気効率についての確証はとれておらず、このテーブルの悩みの種となっています。
Solar Inside
VoltPotは太陽発電式電気機器業界内で概念化された中でも最もユニークなデザインの１つです。VoltPotは第一線のコーヒーテーブルでありながら室内用プランターにもなりさらには小型機器用充電器にもなります。このコンセプトテーブルは建て付けの微生物燃料室を使用して土の力を集めることにより屋内で機能する小型の天然生態系を作ることに成功しており、携帯型小型機器に充電するのに十分なエネルギーを供給します。この屋内用燃料室は土中に存在する微生物の代謝エネルギーの使用を可能にし、そのエネルギーを絶え間なく直に電気エネルギーに変換します。現状では1平方メートルの土から約1ワットの電力を採取できていますが、試験状況からその数値は発表されたものの10倍以上になると予測されます。