F3RH: 自然災害に立ち向かうモジュール式の家

エコな建築物とは、壮大な規模で最先端の持続可能な機構を誇示するものではありません。時にそれは、実用性を向上させるものであったり、現状や発生の可能性が高い状況への順応性を持つものであったりします。そしてそれこそが、オーストラリアで頻繁に起こる山火事に備えて設計された頑丈で浮遊する住居ユニットであるこのF3RH(Free Fire Floating Resistant House/耐火性浮遊住居)なのです。

Free Fire Floating Resistent House

建築家のMafalda Carmonaが考案したこの家のデザインは、自然災害の緊急時に役立つ総合的アプローチを行います。まず「ハウス・ポッド」という目立たない既成コンクリート構造があります。災害にあった場合には、ここに初期避難が可能です。

そしてF3RHは、自然災害から避難して人が長期にわたり居住するためのメインの居住スペースとなります。構造物全体は、浮遊するコロニーとなります。これは山火事の際に発揮される昆虫の生存本能にアイディアを得て考案された構造です。このモジュール式の住居ユニットは、精密なスプリンクラーを搭載した特別なゴム製の水中タンクの上に設置されます。そして水力のメカニズムで浮遊します。

このデザインの家は、火災が迫ってきた場合に、高圧タンクから難燃剤と水を周囲に噴射します。また、水は弾力性のあるタンクから放出されるので、水を放出するに従って家部分のユニットが下に沈み、それにより水と難燃剤混合物の「堀」で効果的に家の周りを囲んで火から家を防御することができるのです。

このユニットの構造品質についてですが、シンプルな箱形の構造物で、亜鉛メッキ鉄筋の樹脂繊維強化コンクリートを使っており、内部には電気・下水システムといった内部ユーティリティを備えています。さらに食料や水、電池や空気清浄システムまで、緊急時に必要な非常用品一式も備えられています。

 

Via: Architizer

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