天然資源と、環境の保全と保存についての学習は大人の為だけでなく、小さい頃から子供達に必要な学習でもあります。建築の維持可能性について湧き上がる懸念に答える為に、デザイナー達は環境に優しい住宅や商業施設を公開しています。そして今、その努力は環境に優しい学校と教室を設計する事に及んでいます。これにより、良い環境で環境に配慮する事を子供達に教育する事が出来ます。ここに維持可能な方法で子供達を訓練することが出来る10の教室を紹介します。
グループPhiが設計した女子士官学校
この維持可能な学校 はインドのマハラジャ、プネーに建設されています。学校はインド初の女子のための士官学校で、維持可能に構築される事が主な基準の一つです。校舎には720人が十分に学習できるスペースと他の活動スペースも準備されています。廃水を再使用するために雑排水リサイクルシステムを使っています。中庭はポリカーボネイトシートで被って廊下を雨水から保護し、また採光を最大に取り入れる事で内部の照明に必要なエネルギー量を削減しています。自然素材を使用する事で学校の二酸化炭素の排出量を抑え、学生達も自然に近付くことが出来ます。
建築家のピュー＋スカルパデザインのアニモリーダーシップ(LEED or CHPS)高校
アニモリーダーシップ高校はピュー＋スカルパ アーキテクトによってデザインされ、環境に配慮した校舎はLEED(エネルギー＆環境デザインの率先) と CHPS(高機能学校との共同的研究)を目標に定めています。約1360トンの二酸化炭素排出量を削減するために、校舎の南側の正面に650のソーラーパネルを配置しています。正面のモチーフとしてうねのある幾つものスクリーンがあり、社会と学校を視覚的に繋いでいます。余分な太陽熱から建物を保護するために光を調整しているのです。太陽パネルは最も長い建物の正面にスクリーンシステムを形成し、屋上にもパネルを追加する事でさらに大きな力を得ています。
キタが設計した太陽発電の木の上の教室
英国のエラリー私立上級小学校 は森の教室のようなユニークな特徴を持っていてキタデザイン会社のロバート・ガークローガー氏のデザインです。自給自足の繭の形に建設され、教室は再生素材で出来ていて太陽光からエネルギーを再生し発電しています。湾曲した木材フレームはベイマツの脚の上に設置され、英国の栗の屋根材で覆われています。
ミコーデザインスタジオのドックスクール
このドックスクール はフランスのサントゥワンにあるミコーデザインスタジオによって建設されました。その開発は屋根に因ってみることが出来、屋根は色々な部門にスペースを提供する階段状層構造になっています。太陽光を最大に受ける為に30度の角度で傾斜している太陽光発電パネルが積まれ、保育所と小学校を天蓋の様に覆っています。これらのパネルは投影を回避するために硬い金属片で一定間隔に配置されています。
プロジェクト・フロッグによるモジュラー教室
プロジェクト・フロッグが開発したモジュラー教室 には60のソーラーパネルが付いていて、建物に使用されるエネルギーを発電し光熱費をゼロに削減しています。ワトキンソンスクールの教室のスペースは1平方キロメートルで、このプロジェクトは僅か6カ月で完成しました。
３Ｄレイドのローテイティッド
ローテイティッド はブルーフォレストと共同で開発され、色々な場所で屋外を作るためにその７面のどこでも使う事できます。ローテーティッドは避難所として提供されていますが、予算や特別な要求によってトイレや太陽光発電パネルなどの装備を用意していて、学校側が選択することができます。
アーチフィールドのクリエイティブ・パビリオン
アーチフィールド・アーキテクチャーがデザインしたクリエイティブ・パビリオンは既存の一般的に組織化された構造を別のレベルに変えただけでなく、それらを維持可能なものにしています。建物の背後にある考えは、既存のスペースを比較する事で学校内の学習価値と社会性を刺激する事です。建物内のスペースは６教室を確保する、あるいは学校コンサートにも十分な広さがあります。建物のシンプルなデザインは建築資材を最小限にするだけでなく、建物の二酸化炭素排出量やエネルギー使用において環境に対する負担を最小限に抑えています。この建物の正面は開放的で、自然の太陽光で照明に必要なエネルギー量を最小限に抑えています。屋根の大きな広がりは、雨水を溜める水槽を設置して機能的に使われています。
ブルーフォレストによる送電線の無いエコ教室
英ケント州のベネディンスクール はエコ教室としてデザインされ、成熟した森の公園に囲まれた革新的な教育空間を提供しています。ユニークな教育施設は全く送電線を使わず太陽発電に頼るよう設計されています。伐採しても維持可能な木材を使って建設され、環境に優しい屋根を作っています。エコ教室は森にすっかり溶け込むような構造の環境に優しい屋根を特徴としています。この構造は、環境に優しい屋根から雨水を収穫し太陽エネルギーで温冷水として飲料に処理する、英国で初めての建物です。
フォスター＋パートナーズのラングレーアカデミー
英国のスルーにあるフォスター＋パートナーズが開発した ラングレーアカデミー は３階建で中央に中庭があり1100人の学生が集うスペースを提供しています。建物は水の消費量を20％削減するデザインで、廃水や雨水を集めて再使用するためにフィルターに掛け衛生的に利水します。さらに建物はエネルギー効率の良いデザインで、屋上で太陽光を集めて使用する事で、年間150トンのCO2を大気に排出せず節減することが出来ます。
ニュー・ヒルサイド・ミドル・スクール
ソルトレイクシティーの学区にあるヒルサイド・ミドル・スクールはユタの古い公立学校地区にあり、追随する人達に信任される環境保護への高い水準を設定しました。2千万ドルの構造はエネルギー節減の為に自然光を最大限に使っています。学生が涼しい環境で学べるように断熱材が窓に施工され熱を遮っています。塗料は揮発性有機化合物が低レベルの物を使用しています。ボイラー室のフィルター一式が有害粒子が学校の換気装置から流れ込むのを防いでいるので、小さな子供達はクリーンで新鮮な空気を吸うことが出来ます。