インド北東部のアッサム出身のジャダ・パヤンは教育を受けていない素人ですが、洪水に襲われた5.5平方キロメートルの砂州をたった一人でこんもりとした森に変えた英雄です。アッサム州のブラマプトラ川の中央に位置する砂州は、30年以上かけて様々な木々が密集する森に変わりました。今この森にはハゲタカや爬虫類や他の生物等、多くの野生動物の住処となっています。
パヤンは1979年以来彼の全生涯を、その景観からモライ・カソーニ(モライの森)と呼ばれるこの森に費やしてきました。モライはパヤンのペットの名前で、そこに住む多くの生物の生息環境や木々を押し流した1979年の大洪水の挫折から彼の奮闘が始まりました。それ以来この荒れ果てた地域にまず竹を、その後に他の樹木を植樹しました。
他の樹木の為に肥沃な土地を作ろうと、パヤンは赤蟻や小さな生き物を育てるという素朴な方法に頼りました。数年後には禿鷹や渡り鳥が訪れ住み着き始めました。現在はこのたった一人の男が作った森には少なくとも5頭の虎と多数の象や多くの野生生物が住んでいます。
パヤンは優れた自然保護主義者の様に対処したと「インドタイムズ」に話しています。 自然は豊かな食物連鎖を持っていて人間はそれを守って行かなければならないと言っています。多分地球上で最も優れている生物である人間が狩りをする。いったい誰が自然を守るのだ、と問いかけています。
Via: インドタイムズ