ドライバーたちに電気自動車を広める時、もっとも大きな問題となるのが、多くの地域で見られる、支援インフラの圧倒的な不足です。電気自動車を検討している人々が、充電スタンドの不足により購入を躊躇し、インフラ供給者たちは電気自動車に乗る人が増えればインフラが拡大できるのに、と感じてしまう、負のスパイラルが生じています。クーロン・テクノロジー社(Coulomb Technologies)がエネルギー省とともに「チャージポイント・アメリカ」というプロジェクトを立ち上げ、2400カ所の公共用・業務用充電スタンドを設置しました。
このプロジェクトでは、プロジェクトの参加社すべての電気自動車が使用可能な充電スタンドを、アメリカ国内の10都市で提供します。フォード、シボレー、日産、スマート、BMWとフィスカー・オートモーティヴがともに取り組み、クーロン社により認定された電気自動車をこれらの10都市において購入した人は誰でもが同社から自宅用の充電スタンドを得る権利を与えられます。このほかに業務用の充電スタンドも設置されます。認定され、興味があれば、無償で自宅用充電スタンドを手に入れることができるのです。
こうした充電スタンドは、「チャージポイント」プロジェクトのネットワークとつながっており、使用のデータが同社に集められます。業務用の充電スタンドとともに、こうした家庭用の充電スタンドの存在は、人々の意識を電気自動車に向かわせ、路上の排気ガス排出量を減らすことは間違いありません。こうしたさらなる取り組みが、化石燃料に頼らないクリーンな交通の新しい時代の先駆者となることが期待されています。
Via: Coulombtech