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人工光合成が自然界の光合成並みのスピード効率を達成

人口光合成はサステイナブルな継続利用可能エネルギーの究極のカタチとして多くの研究の的となっています。これに関してスウェーデンのKTHローヤル工科大学は水分子から酸素と水素イオンに分解する溶媒を作り出すことに成功しました。しかし、一番注目すべきは光合成自体ではなく(この化学変化を起こすことはずいぶん前から成功していた)、この人工光合成のエネルギー製造効率の驚くべき高さです。

自然界での光合成は水分子を分解して触媒あたり毎秒400個の酸素分子を作り出すことが知られています。ところが人工光合成を試みる際にはこの割合が100分の一まで格段に落ち込み、水から水素を直接作れる技術はあってもこのスピードの遅さがネックになっていました。

しかし今回、研究家たちは特別な構造を持った触媒の開発に成功したのです。ビピリジン・ジカルボキシル酸からなるこの触媒は、鉄原子ルーサニウムとイソキノリン誘導体が含まれています。この効果的な特殊構造によって自然光合成に見劣りのしない、毎秒300個の酸素分子製造を可能にしました。

結局はいかに効率よく実用的なエネルギーを作り出すことができるかが全てですから、開発チームは技術開発がさらに進んであと10年もすれば、石炭に変わってかなりの実用性をもってこの人工光合成が暮らしの中で役に立つことができるだろうとする自信にあふれた見解を示しています。

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