一般的に、従来、風力発電機は、風力から、クリーンな電力を作り出すのに使われています。でも、今、砂漠のような環境で、水を供給し、きれいにするのに風力発電機を使うという、革新的なコンセプトがあります。 エネルギー関連企業 Eole Water社によって考案され、この魅力的でありながらシンプルな技術は、アブダビの乾燥地帯で、既にテストに成功しています。
その仕組みは、とても分かりやすい手順です。風力発電機は、空気中の水分を凝縮する助けがあります。集められた水は、貯水タンク送られ、そこからさらにフィルタリングされ、最終的にろ過されます。
エアコンの働きと同じように働き、30kWの電力を作る能力のあるこの風力発電機は、自力で発電した分で、そのシステムを維持する電力をまかないます。 プロセスとしては、「外の」空気を発電機の鼻のコーン部分にある通気口を通じて取り入れ、集められた空気を内部の発電機で蒸気に変えるために暖めます。この蒸気は、高圧でコンプレッサーを通り、水滴になり、それを凝縮して水として集めます。 こうして得られた水は、スチールパイプを通って、さらに加工するために貯水タンクへと送られます。
さて、こうした働きは、ただ単に技術的な部分を越えて、もっと私達に身近な部分で、益をもたらします。最小風速15マイル(約24キロの)風で、1日500リットルから800リットルの水を作ることができます。さらに、設計者によると、もう少し高度なタワートップのメカニズムだと、水の生成量は1000リットルまで増やせるそうです。
なので、最後には、この砂漠地帯のために開発されたデザインは、ただ単に砂漠や乾燥地帯に使うだけにとどまりません。実に、自然災害や、戦争などで影響を受けた地域での緊急事態においても、このシステムは有効といえるのです。
Via: TreeHugger