エストロゲンの有害性を、私たちがまったく知らない訳ではありません。エストロゲンは動物にもまた人間にも生殖上の異常をもたらす原因になるので、環境学者達の懸念のもとになっています。それらの論拠の中でももっとも重要で、水の中に有害な化学物質が放出してしまう原因になりそうなのは、人間の生活に基因するものです。水の中のエストロゲンの存在を確認するために、エクスター大学の研究者達がバイオ探知機になり得る、さまざまなタイプのエストロゲンに反応して光る、特殊なゼブラフィッシュを開発しました。
ゼブラフィッシュは、エスロゲン誘導促進物質をもっており、体を光らせるだけではなく、様々な体のシステムごとにエストロゲンの影響をはっきり示します。これらの遺伝子導入のゼブラフィッシュは、研究者達が体内の組織、内分泌攪乱化学物質による影響の研究をする際に助けにもなります。事実、研究者達は以前は観測されていなかった新しい効果を発見しました。さらに、彼らはそれらが内分泌攪乱化学物質に触れることにより、肝臓組織や、骨格筋肉、心臓、神経節などの緑色蛍光タンパク質遺伝子発現を促すことも発見しています。
エクスター大学の先導者である、クドウ・テツヒロ博士とチャールズ・テイラー教授の研究は、エストロゲン含有化学物質が人々の生活や環境にどのように害を与えるかを解明するのに、効果的な進歩をもたらしているということです。エストロゲンが体のどの部分に害を与えるのかを正確に特定することで、研究者達は内分泌攪乱化学物質による健康への影響の分析のターゲットを絞ることができ、人間の体がいかにそれらの化学合成物に反応するのか、解析できる手がかりになることでしょう。
ギズモスカウトより引用