日常生活において、人々の注目を左右する最も一般的な行動的概念は、デモンストレーション効果です。これに関連した製品デザイン・プロジェクトがアルテファクトのファーンド・ヴァン・エンゲレン氏によって立ち上げられました。このプロジェクトでは、”９９９ボトル”という画期的なシステムによって、私たちが再利用可能ボトルを使用する際に、環境に与える影響を視覚化して見ることができます。これは、実際に形として目に見えるシステムである上、人々が貢献をし、他の人々へもそれを促させる相互的な製品であるのです。
999ボトルはステンレス鋼でできていて、ボトルの再利用回数を記録する3桁のダイヤル番号が付いています。ボトルの中身を入れる度に、手動でダイアルを回していきます。また比較分析によって、自分の999ボトルの再利用が環境に与えている影響を教えてくれるiPhoneのアプリもあります。このアプリは、自分が節約したボトル数の見積もりと連動しています。例えば、「あなたは1100本のボトルを節約しています。」と言う風にです。その高さが「エッフェル塔の高さに相当します。」と示されるかもしれません。
CNBC(アメリカのニュース専門放送局)によると、アメリカ国内だけで年間510億本の水のペットボトルが消費され、その内4分の1もリサイクルされてないといいます。勿論、残りのボトルはごみ処理場に埋められるか、道端に捨てられているのです。これにより、野生生物の生存が脅かされ、また人間の生活に有害な環境が作られています。
999ボトルは、その概念的にも、デザイン的にも、モチベーションを高める製品となっています。これにより人々は、ペットボトルの環境へ与える悪影響を軽減しようとする自身の取り組みが、どれほど貢献できているか分かるようになるでしょう。
Via: Kickstarter
