はじめに
再生式エネルギーは今や普通に私達の周りにあふれてきています。ですからいかに上手に利用・貯蔵しつつ毎日の中でスムースに活用できるか、にポイントが絞られます。このカタチで得られるエネルギーは無料ですから人気が出るのも当然です。そのためにもいろいろなタイプの貯蔵法やその効率についての研究がなされていますから、ここで５つの画期的な例について見ていってみましょう。
１．凝縮空気貯蔵システム
再生式によってできた余剰分エネルギーを貯蔵するには人気の方法です。一時的に貯蔵しておいて後ほど効率アップのために使用する、という感じですが、唯一の難点は通常の電気を貯蔵できない他ことで、そのため経済的でないという点を指摘する動きもあります。基本的なメカニズムでは余剰エネルギーでモーターを回しコンプレッサーを使用するというものです。
２．ビーコン・パワー
一風変わった大規模な貯蔵システムでフライホイールを使用する形になります。これ自体は昔からありますが、これはカーボンファイバー使用でフライホイールには２－３％の発電量が貯蔵可能です。この数を増やすことで２００機を最終目標にしています。
３．モルテンソルト
また変わった形でのエネルギー貯蔵システムです。ＣＳＰ工場は世界初の発電所で溶解塩を作り出しています。またこの工場は世界初の混合ガス発電という手法を用いており溶解塩を用いて熱移動や貯蔵用に利用しています。溶解塩は５００－６００度という高温下で長時間使用可能で、耐久性も抜群です。エネルギーを発生させるのにオイルやその他の要素は必要としません。これによってイタリアでは２０２０年までに３－５０００ＭＷの工場ができる見込みです。これはそのうち他国にも広がって世界中に広がっていくことが期待されます。
４．水素エネルギー貯蔵
水素は低価格で高品質の再生式エネルギーを発生できるという点で評価されており、水素電池自動車などに技術応用がされています。この技術はイリノイ州のエバンソン北西大学の研究チームによって開発され、水素貯蔵の方法としてはマイナス２５０度で凍らせた上で液状化させて分子の中に閉じ込めるという手法をとっています。他にも方法は色々ありますがこれが一番効率的だということです。必要な材料も安く手に入るのも魅力です。
５．ハイビュー
サイクロ・システムと名づけられたこのシステムはイギリスに本拠を置くハイビュー電力会社によって開発されました。代替エネルギー製造法が増えてきている中でこの最新技術は目を見張るものがあります。簡単に言えば液状化空気を利用するのです。最初の段階では上手くエネルギーを貯蔵できましたので、空気の温度を下げて電力貯蔵に利用するというものです。具体的には１９０度で空気を熱し液状化させるのですが、欠点といえば通常の発電法で作られた電気は使用できないのです。それでもこのシステムでＫＷ当たり＄３０００という多額の節約が可能になります。