今やどの国も経済発展に伴ってエネルギーの需要も高まってきています。しかし、化石燃料はその供給量に限りがありますし、環境にも悪影響を与えています。大気中のカーボン量は世界中で危機的状況にあり、その代わりに原子力発電が注目をあびています。
一般的には原子力は怖いというイメージが根強く信頼されにくいですし、実際にロシアや日本の例を見るまでもありません。それでも一般エネルギーが底を付いてからでは遅いので、なるべく安全に原子力発電ができる方法が模索されています。その答えがトリウムです。トリウムとは銀色の金属で地球の表面にたくさん広まっておりクリーンでウラニウムよりも多くのエネルギーを発生できます。
ＥＵ諸国にアメリカ、ロシア日本などが協力してフュージョン研究が行われています。加えて中国やカナダにブラジルや韓国も参加しています。昔はアメリカとソ連がフュージョン技術として原子力武器の開発を行っていました。１９５８年にフュージョン技術が認証されて移行、７０年代にはソビエトのトカマクの研究が大きく注目されました。一般国際企業がフュージョンエネルギーを開発する際はコストと複雑な生成過程を整備して、より実用性の高いものにする必要があります。
変わっていくトレンド
ここ５０年間でフュージョンエネルギーにおける科学は大きく進歩しました。プラズマを含むフュージョン機器は高温で処理されるようになっているのです。
ＪＥＴ調査機関では世界でも有数のフュージョン施設で、その調査には定評があります。見事な設備でヨーロッパ最先端の研究がなされています。ＥＵ諸国のうち２０箇所ほどで特殊小型機器が運営されており１９８３年に始まったこのオペレーションは１９９０年に目標を達成し、その後始まった新しいプログラムでは数々の重要な研究が行われています。これまで特殊プラズマにおけるフュージョンパワーの作成に成功しており１６ＭＷの量に及びます。入出力パワーが同量になることも実現されていて、トリチウム燃料のお陰で大変安全に稼動させられるということもわかっています。リモート操作によって放射性物質も簡単にコントロールできます。
エコホームではソーラーパネルで発電を行います。８００平方フィートの住宅では独特の形をしたシリンダー状太陽電池パネルが採用され、通常のソーラーパネルよりも大きな電力を発電可能です。別名ＧＲＩＰ Ｖと呼ばれ緑豊かな屋根にして家の発電効率性を高めています。つまり屋根部分の緑が断熱材代わりとして機能してくれるのです。排ガス発生もゼロで継続使用性の素材から建てられています。フローリングの木材はペンシルバニアの納屋からリサイクルしたもので室内庭園にはハーブや植物が植えられています。
マサチューセッツ工科大学のＣＭＯＤ溶解炉はトカマクタイプのフュージョン溶解炉で３０年もの研究機関を経ています。通常の問題点もすべて解決されており、自家発電量は他からの電力を必要としないほどです。
コンセプトとしては、２つの軽量分子がつながるときにより重たい核が形成され溶解炉の温度と比例して大きなエネルギーが生まれ出されることになります。フュージョンパワーはプラズマ物理に基づくものです。
利点としては主要原料の水素は無限にあるという点です。副産物のヘリウムも自然界には無害です。さらに有害な廃棄物も発生しません。ですから核フュージョンによって生まれた電力は温暖化や核廃棄物、ひいてはエネルギー危機に対する一番の対処法になるかもしれません。
将来的にはこのように大きな希望を持てるフュージョンエネルギーですから多くの研究が行われています。国ごとに異なる角度からアプローチした上でそれらの情報を集めて世界のために利用しようとしている現在の姿勢は、昔はアメリカとソ連だけで秘密にされていた状況とは正反対です。