今日、環境を守るということが私たちに取って必須のこととなりました。環境問題への意識の高まりにつれて、環境に配慮した様々なものやことが日々登場しています。同じ流れが航空業界においても起こっており、多くのエコな航空機が作られています。クリーンなエネルギーで駆動する、素晴らしいコンセプトです。
これらの航空機は産業機器から食料まで、様々なものの輸送に使われることが期待されており、多くの企業がこうした航空機の開発に参入しています。ここではクリーンなエネルギーで駆動する斬新な飛行船5例を見てみましょう。
1. 「Sol’R」プロジェクト
このゼロ排出の飛行船はエコな製品の素晴らしい例です。この飛行船は搭載された光起電パネルで駆動します。ソーラー・インパルスが作ったエコな航空機というコンセプトは、市場において既に人気を集めています。そしてエンジニアのチームが取り組むイギリス海峡を飛行する太陽電池式の飛行船は、より多くの注目を集めています。
この新しいコンセプトの飛行船は、アルミニウムのフレームをポリエチレンとナイロンの覆いで覆った構造でできています。船体はヘリウムガスが充填されています。現状、この飛行船は小さなモーターで2基のプロペラを駆動させるための電力を発電し、時速は25マイルほどです。この「Sol’R」はフランスでの初回のテストを経て、間もなく発表される予定です。このテストがうまくいけば、夏の終わりまでにイギリス海峡飛行に使用される予定です。
2. 太陽光を利用して推進する自立型飛行船「DARPA」
この飛行船は軍事目的に開発されました。「インテグレーテッド・センサー(Intefrated Sensor)」と名付けられたこの飛行船は、紛争地帯に置いて水平を移動して高い高度での偵察への利用が想定されています。自動飛行で10日間に渡りどこにでも移動が可能で、また米国内の基地から離陸します。船体内部には巨大なフェイズドアレー・レーダーシステムが搭載されています。飛行可能な最高高度は6マイル以上です。この飛行船は、地上ベースのミサイル攻撃を受けることがありません。また敵機による対空ミサイルの攻撃に対しても安全です。この飛行船では太陽光を利用して水を酸素と水素に分解して発電します。開発に取り組んでいる科学者たちによれば、この飛行船は2014年までに実用化される予定です。
3.ソーラー飛行船「タートル(Turtle)」
この飛行船も、太陽光で駆動するエコな飛行船の一例です。スペインの企業が開発している「タートル(亀)」という名のこの飛行船は、大陸間をクリーンに移動する手段となります。同社は1年以上に渡ってこの飛行船開発に取り組んでおり、遠隔操作での飛行を目標としています。推進には二つの新しい技術が使われます。機体の安全性を確保し、墜落を防ぐため、この飛行船にはディーゼルのドライブトレインが装備されます。また、機内には病院としての施設が装備され、人道支援にも役立ちます。この飛行船は食料や医師、非常用機材などの輸送を遅延なく容易に行うことができます。国際赤十字、国連、赤新月社などの救援機関での利用が予定されています。
4. Tino SchaedlerとMichael J Brown両氏考案の「ストラト・クルーザー」
これもまた、間もなく発表される斬新な飛行船のコンセプトで、「ライフスタイル・ツェッペリン(Lifestile zeppelin)」と呼ばれています。豪華な旅を目的に設計されたこの飛行船には、スパやプール、レストランなどの設備があります。この飛行船にはヘリウムが使われています。この飛行船製作プロジェクトの目標は、コンパクトな旅行にスタイルと健康をオファーすることです。ミニ・オフィスやバーなども装備され、よりリラックスした飛行船での旅を実現します。外壁はカーボンファイバー製で、機内にはヘリウムが充填されます。この飛行船は旅行に新しいレベルのスピードと安全性、エコを実現します。
5. バンパーバス型飛行船「SOFT」
クラゲにそっくりな形をした飛行船です。「SOFT」と名付けられるこのバンパーバス型飛行船は、触手に座席が取り付けられた、新しい交通手段となるでしょう。このプロジェクトは、車の限界を超えることで人類の需要を満たし、環境保護にも役立つものであることが照明されています。この飛行船には、ぶらさがった触手状の先に座席がついています。人は好きなところでこの座席に乗り込み、また降りることができます。座席は地面に近く、走行時速は15マイルなので、座席から飛び降りるのも危険ではありません。