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世界の素晴らしい温室5例

Spectacular greenhouses

郊外から都市部への人々の流入は、急速な都市化に関わっておこる現象です。研究者によれば、2050年までに人口の80%以上が都市部に移動し、居住することが予測されています。農村や郊外地域は放棄されてしまうのです。

都市部には農業や農場に使える土地がほとんどありません。そこで人々は温室を作ったり家庭菜園を作ったりして野菜などを育てます。温室は植物の生育に適しています。なぜなら温室内で植物は日光を得られ、かつ厳しい気候条件にさらされることがないからです。

 

1. ソーラー発電の温室

Solar powered greenhouse

再生可能エネルギーの分野に取り組むソーラー・リフィール社(Solar ReFeel)が、温室の分野にも進出しました。このプロジェクトのために同社はソーラー産業のトップであるSolyndra社と協力を行いました。ソーラー・リフィール社は温室内で光起電システムを使って作物の生産性を向上させることを計画しています。Solyndra社の光起電システムは、他社の平らなものと違って円筒形をしています。円筒型にすることによりより多くの日光を取り入れることができます。そうして作物の生長を促進します。ソーラー・リフィール社はまた、温室にソーラー対応センサーシステムを組み合わせることを目指しています。これによりこの温室は食物を育てるのと同時に発電も行うことができるようになります。

 

2. カマリロの温室

Camarillo’s greenhouses

カナダの農業会社Howeling Nurseries社が開発したこの温室の目的は、持続可能な農業を提供することです。この施設は5000万ドルをかけて作られました。施設では完全自立の生態系が構築されています。この生態系の中で無駄にされるものは何もありません。太陽光電池はその広さ5エーカーにも及び、施設に2.1メガワットの電力を供給します。この電力は施設内の環境や水ポンプを制御するのに使われます。雨水が4エーカーの面積で回収して利用されます。回収した雨水は濾過され、灌漑に使用されます。この温室施設では、雨水の利用や発電ということのほかに、通常の温室に比べておよそ20倍もの果樹を収穫できるというという特徴があります。農薬や殺虫剤は使用しません。また細菌や埃の温室内への侵入を防ぐため、最低限の肥料のみを使っています。倉庫の冷凍設備から出る排気や太陽の熱は熱システムによって回収されます。回収された熱は、温室の暖房に使われます。

 

3. 井口浩氏の温室

Hiroshi Iguchi’s greenhouse

井口浩氏による温室の最もユニークで重要なポイントは、持続可能な原料から作られているということです。設計者である井口氏が目指したのは、温室を超えた何か、でした。彼が作ったのは、温室ハウスです。「カムフラージュ・ハウス」と名付けられたこの家は、温室の中にあります。この温室ハウスは、彼の事務所であるフィフス・ワールド・アーキテクツの主要プロジェクトの一つです。「カムフラージュ・ハウス」は環境に優しい持続可能な建築物促進を目指しており、現地国は天然原料のみを使います。室内では、過酷な天候から木や植物だけでなく人も守ることができます。室内にもデザインとして木を取り入れています。これらの木は天井部の開口部から外に出ることができるようになっています。

 

4. プランタゴン・アーバン・グリーンハウス

Plantagon urban greenhouse

世界において、農村は食料の生産地です。2050年までに人口の80%以上が都市部に流入することにより、都市は過密状態になることが研究により明らかになっています。より多くの人口が都市部に集中するため、農場の場所と定義も変わることになるでしょう。スウェーデン系アメリカ企業のプラタゴン社(Platagon)は、革新的な技術を使って都市のための新しい農場を作ろうとしています。既に過密状態で、縦に伸びた(高層の)建物に住む人たちにとって、水平方向に広げるスペースがない都市において、耕作スペースがほとんどない狭い土地の問題解決することを目的としています。同社が作ったのが「プラタゴン・アーバン・グリーンハウス(都市の温室)」です。この温室は大規模なジオデシックドーム(三角形の部材を組み合わせた半球型の構造)で、内部は螺旋状のスロープになっています。

その螺旋状スロープで植物は生育します。この新たな食料生産技術が生産スタイルを変えることでしょう。生産物は直接消費者に供給されるので、輸送費を削減し、環境への負担も減らすことができます。同社は今後3年の間にこの温室1号機の操業を開始するとしています。

 

5. フロントガラスを再利用した温室Recycled Windshield Greenhouse

建築家のセバスチャン・ラミレスが作った、持続可能な温室です。エコ・コンシャスな彼はフロントガラスを使って非常に機能的な温室を作りました。8本の木材を組み立て、そこにガラスを釘で取り付けて作られています。三角形のかたちをしています。

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