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地球に優しい教皇が残した地球に優しい遺産

新しいヴァチカン教皇が決定、待ち望まれていた白煙がついに上る

アルゼンチン人大司教のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ氏が第266代のローマ教皇に就任しました。先代のベネディクト16世が残した「地球に優しい遺産」が新しい教皇に引き継がれ、それがさらに広がっていくことが期待されています。

8年間の任期中、ベネディクト16世が「環境に配慮する教皇」と呼ぶにふさわしい教皇であったことは間違いありません。彼は環境意識を宗教的問題と捉え、若い世代の共感を呼びました。その先代のヨハネ・パウロ二世もまた、メッセージを通じて尊い神の創造物である地球を守ることの重要性を訴えました。2005年に教皇に就任して以来、ベネディクトは環境保護を教会の重要な教理の一つとし、 環境問題に取り組み続けました。 環境問題について無数のスピーチを行っただけでなく、個人的な貢献を含めて積極的に様々な取り組みを行いました。世界の指導者たちに、汚染と排出の削減を促し、バチカン市国をゼロ排出の国にするための彼の決心を強固なものにしました。彼はまた、2700のソーラーパネルをバチカンのパウロ6世ホールの屋根に取り付け、バチカンの一部で使う冷暖房や照明用の電気を発電する計画を許可・推進しました。また、ハンガリーの森全体のスポンサーになるため、バチカン銀行を通じてカーボンクレジットの購入も始めました。その他に良く知られているものとして、自身のカーボンフットプリントを削減するための部分的電気自動車「ポープモバイル」(教皇の移動用の車)があります。
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ベネディクト教皇が唱える環境保護は、浅く、宣伝目的で、自身の信用と名声を確立する道具に過ぎないという人もいます。しかし彼の努力は本物で誠実であり、バチカン教会の信念と現代のイデオロギーとを平等に考え、カトリック教会をより開かれたものにしました。常に倫理を重んじるベネディクト教皇は、地球環境を守ることは神が創造した世界を守ることであると考え、教会を環境保護活動の一環として位置づけました。

ベネディクト教皇は教皇の地位を去りましたが、環境のために彼が教会を通して行った多大な貢献は、無視することができません。 教会が進歩的な考えを発表することはそれまで決してありませんでしたが、ベネディクト教皇は教会から環境への配慮を訴え、地球を守るという世界の流れを押し進めてきました。ベネディクト教皇は、キリスト教の価値観と重大な課題を結びつけ、多くの環境保護主義者たちの心に触れた「グリーンな(地球に優しい)教皇」としていつまでも記憶されることでしょう。

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