現在の状況
再生可能資源と非再生可能資源は、綱引き状態の両端に居ます。 後者は現在、その限度まで徹底的に使用され続け、前者はまだ、エネルギー資源のリストに存在感のある位置を探そうとしています。 石炭の様な従来の資源は、長年に渡って産業や家庭に電力を送るために使われてきました。 その豊富さと低コストで、多くの人達が最も使う資源となって行きました。 １８世紀と１９世紀の産業革命では、英国の様な国々が、進歩の最前線へと国を導くために膨大な量の石炭が使用されています。 初期には、この天然資源が使われたのは少量で、地球の表面に近い所から採掘することが出来ました。 しかし、需要が増加しより深く採掘するようになりました。
今石炭は減少し、事実上無くなってしまいました。 これが、かつて豊富にあった資源の価格を急激に上昇させ、発電を高価な物に変えてしまいました。 さてこの解決策はというと？ 石炭は長い年月をかけて形成された資源で、私達はそんなに待つことは出来ません。 代替案として天然ガスがありますが、この資源も減少してきているので、価格が上昇しています。 エネルギー情報局が２００５年に予測したものでは、世界に残っている天然ガスは僅か６０年分だという事です。 ２０１２年の今、ガス資源をさらに利用する為に、採取する新技術を発見したとしても、実現するまでに年月を必要とするでしょう。
再生可能エネルギー分野のニーズ
石油系エネルギー源への有望な代替品を、早急に見つける必要があります。 そうしないと、私達は行き詰まり最悪のケースでは足踏み状態になったテクノロジーを見る事になります。 幸いにして、そこからの出口はありますが、世界中の第三者機関と政府による、献身的な努力と莫大な投資が必要です。 現在米国はトルコに、エネルギー需要の５－７％の増加が見込まれるとして、再生エネルギー源による支援を提案しています。 トルコは２０２３年までに風力、太陽、バイオマス、地熱、水力等の再生可能資源がら、３０％の電力を生産する事を望んでいます。 インドのような国々もまた、人口が多く再生可能エネルギーを検討しています。
現在、再生可能エネルギーは、世界の最終的なエネルギー消費の約１６％を寄与しています。 この数字は急速な気候変動への懸念からゆっくりと成長し、様々な分野で、環境を保護するエネルギーが利用されています。 フォードやＧＭのような自動車メーカーは、事業を進める為に再生可能エネルギーに変えています。 実際２０１０年には、２００９年と比較して再生可能エネルギー分野への世界の投資が、３２％増加していることが確認できます。
グーグルはクリーンエネルギーを使う
グーグルなどのウェブ企業もまた、相当な利益をもたらす再生可能エネルギーに投資しています。 検索エンジンの大手、グーグルによると、この分野に９億１５００万ドルを既に投資しているといいます。 同社はまた、環境を保護する持続可能なエネルギーを利用する措置を取っています。 同社の商業用キャンパスの幾つかは、太陽エネルギーを採取する太陽光発電システムと、ゴミ処理場のガスを使って発電するコジェネレーション装置を利用しています。 グーグルは、特定の所から再生可能エネルギー購入する事を確約する２つのＰＰＡ(取得価格配分)を完了させました。
環境に優しい未来を構築する
１．プロジェクト：カリフォルニア州の大規模太陽光発電
投資：９４００万ドル
グーグルは、サクラメントに本社を置くリカレント・エネルギーに、９４００万ドル投資しました。 この投資は４つの ソーラープロジェクトをカバーし、カリフォルニアのエネルギー需要への大きな利益が期待されています。 実際このプロジェクトは、再生可能エネルギーを使用する最初のクライアントを見つけたのか？ サクラメント市営ユティリティー管区が、今後２０年間太陽電力を購入する契約を結びました。 この大規模な事業は、これは十分１３，０００世帯を支える事が出来る、８８メガワットの電力を生産する予定です。
２．プロジェクト：クリーンパワーファイナンス、屋上ソーラーパネルに資金を提供する。
投資：７５００万ドル
新興企業のクリーン・パワー・ファイナンスはグーグルから投資を受け、屋上太陽電力プロジェクトの一環として、第三者がソーラーパネルを設置するのを援助しました。 ７５００万ドルの投資は、約１万世帯が太陽電力の恩恵を受けることが出来るでしょう。
３．プロジェクト、ソーラーシティ、数千の住宅の屋根にソーラーパネルを
投資：２億８千万ドル
グーグルの最も多額の投資の一つで、２億８千万ドルがソーラーシティ基金に入りました。 この資金は、９，０００の屋根にソーラーパネルを設置するプロジェクトを実行するのに、役立立つことが期待されています。 ソーラーリースや設置には多額の費用が必要なので、グーグルの投資によって、より手頃なソーラーパネルがカスタマーに渡るよう期待されています。
４．プロジェクト：アトランティック・ウィンド・コネクション、クリーンエネルギーを伝達するスーパーハイウェイ
投資：３７．５％の株式
グーグルが３７．５％の持分をもつ、トランス・エレクト開発会社の大西洋風接続プロジェクトは、ニュージャージーからバージニアまで、距離にして５６３ｋｍを地下ケーブルのネットワークでオフショア・ウィンド・ファームに送られることが期待されています。 接続される風力タービンは、人口密集地の中部大西洋地域に、６，０００メガワットの大量の電力を生産します。
５．プロジェクト：シェパーズ・フラット、世界最大の風力発電所
投資：１億ドル
シェパーズ・フラットは、８４５メガワットの発電能力を提案する、世界最大の風力発電所であると発表されていて、細心のタービン技術と磁石発生装置の設置に、グーグルのバックアップを受けています。 カリフォルニア州の増加するエネルギー需要を満たす為に、１億ドルの投資は成功を収めるでしょう。 南カリフォルニア・エディソン電力会社は、長期契約で、生産された電力を購入します。
垣間見える環境に優しい未来
環境に良いエネルギーに投資して道を開く、グーグルの様な大企業があり、私達の病める地球が救われるかもしれないという希望が湧いてきます。 しかし一握りの重荷も残すことは出来ず、世界中の政府が代替エネルギーに、研究や資金を投入する必要があります。 再生可能エネルギーは、価格が高騰している、石炭や天然ガスの様な従来の資源に比較するとかなり安く、この様な投資が経済を後押しする事が目に見えています。 これは、必要とされる多くの雇用の道を開くでしょう。