ecofriend.com

地球温暖化がもたらす、カナダ伝統のアイスホッケー存続の危機

私たちは、次世代が生きていくためにいまやらなければならない低排出実現の重要性について、何度も繰り返しお話してきました。そして今、地球温暖化という不吉な予兆が、既に現代の私たちに影響をもたらし始めています。その具体的な一例として、カナダで冬期の気温が上昇し、屋外でスケートができるシーズンが短くなっているということが挙げられます。

Warming threatens ice hockey in Canada

北極圏から遠くはなれた人口の多いカナダの首都、オタワの例です。7.8kmもあるこの街の象徴的なスケート場、リドー運河スケート場(Rideau Canal Skateway)は、わずか28日間しか営業できませんでした。これは過去42年間で最短です。

実際、十分な状態の氷ができないために早期に営業を終了し、次のシーズンの営業開始が遅くなるという傾向は、北米大陸中で起こっています。例えばカナダ・ウィニペグのアシニボイン川(Assiniboine River)は完全に凍結せず、リンクの半分以上が営業できませんでした。

科学者たちは、さらに不吉なことを予測しています。3人の科学者たちの共同研究によれば、最悪の影響を受けているのは カナダ草原部と南西地域です。彼らは1950年からの気象条件を比較し、その結果毎冬の気温が徐々に上昇していることが分かりました。実際、特に最西のブリティッシュ・コロンビア州やアルバータ州では、今後数十年のうちに、完全に屋外スケートができなくなる可能性があるのです。

ただの不吉な予測にすぎないのではなく、この悪化した状況はカナダ文化に欠かせないアイスホッケーの存続すら脅かしかねません。この事態に対して、ホッケー界の伝説であるウェイン・グレツキ(Wayne Gretzky)はこう言っています。

屋外ホッケーがないカナダなど、想像することもできません。私たちがずっと無視してきた気象問題 や、温室効果ガス排出量を削減する国際的な取り組みを妨げてきたことにより、そうなってしまうことを、大変心配しています。”

Via: AFP

Today's Top Articles:

Scroll to Top