薄型太陽電池技術と軽量素材の向上はいろいろな分野にその影響を及ぼし始めてきました。そのなかでも「スターライト」と呼ばれるプロジェクトはこのような技術の全てを導入して低価格での高度空中における利用という、エンジニアにとっては長年の夢でもあったことを実現させることになるかもしれません。このプロジェクトはＧＮＳＳとデンバーにあるBye Aerospaceとの共同によって実現し、太陽光で動く高度飛行船を建設するというものです。このプロジェクトは政府関連とプライベートの両分野で大変貴重な役割を果たし、現在の飛行船に比べて十分の一以下のコストで運行可能であるということです。
優れたエアロダイナミックと軽量素材によってパフォーマンスと耐久性能も確保されており、強風や厳しい気候環境にも耐え得ります。飛行船は成層圏に４ヶ月滞在でき地上から細かいコントロールも可能です。設置から離陸までわずか数時間で済み、現在はステージ１と２を専門機関ＮＺＶＡＩＲの飛行船部門担当による監査のもと終了しました。近いうちにＧＮＳＳとバイ・エアロスペースによるデモ飛行が予定されています。
実用性としてはこのスターライトは衛星のようなテレコミュニケーションと高度からの監視用としても利用でき、その低価格が政府関係や商業用としても魅力です。飛行船内には広域センサーや通信システムが搭載され、いろいろな分野で様々な利用ができます。例えば陸軍は温度探知偵察用にや国境監視に、政府は交通情報や電線などの検査や火事の発見などに使えます。
利用できるサービスの中には環境に影響の少ないものもいくつかあり、この飛行船は宇宙探査の恩恵を得た新しいカタチの技術応用だといえるのです。
