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一風変わった風力発電機

風力発電はもっとも効果の期待できる再生可能エネルギー源として知られています。風力の利用は原始時代のペルシャ人が作った世界初の風車にまでさかのぼる歴史があり、時代と共に発展を遂げて今では垂直3枚翼のデザインが定着して効率性も確保されています。しかしながらこのデザインによって鳥を殺しかねないことに非難が集まっているのも事実で、最近ではエコ運動の一環として環境やエコシステムにも効果のある風力発電機のデザインが進められています。ここではそのうち15種類を紹介しましょう。

デモクラティック・エコロジー

フランス人デザイナー、フィリペ・P・スタークの自家用風力発電機は一家に必要な電気量の20%から60%を発電可能です。値段はおよそ400ユーロで一軒分を全てまかなうには数台必要でしょうがそれだけの価値のあるものだと思います。

ストラン風力発電機

産業デザイナーの専門家、ベン・ストランによってデザインされた垂直回転式のタービンは一般風力発電機の3倍にあたる1.2キロワットを発電することができるということです。高さ4メートル、重さ30キロのこの発電機は、同じサイズの他の自家用風力発電機が風速毎秒12メートルで1キロワットを発電する以上の発電効率を誇るということです。

スカイ・サーパント

ダグ・セルサムのこの発電機は小型ローターたくさん用いてより多くの風を捕まえようとするものです。効率を上げるために、以前までのモデルでは隣のローターが作り出した風を受け止めるようになってしまっていたデザインを改良し、ローター同士の距離・角度などに工夫を凝らしています。こうすることによって一般風力発電機のわずか10分の1の素材を用いて同じ量の発電量を実現しています。

ヘリカル・風力発電機

クリーブランド州立大学のマジド・ラシディ博士によってデザインされたこの発電機はサイロ型の風取り込み装置のようなものでビルの屋上に簡単に設置できます。複数のミニタービンも内蔵されており低風力でも発電が可能である点が特長です。このシステムは発電レシオ4対1を実現し、家やオフィスの電気利用分をまかないつつもシステム自体の必要電量もカバーすることができます。

スペース・エージ発電機

この未来的な見た目の発電機は将来の風力発電の形になるという意見があります。ねじれた形がユニークな見た目のこの風力発電機は明らかに従来のものとは一線を画します。回転しながら発電するというメカニズム自体は昔のものと変わりませんが、やはりデザインが特徴的です。またこの形のほうが風を「つかみやすい」ために発電効率も上昇するとの事です。

マライア・パワーのウィンドスパイア

ウィンドスパイアはプロペラの無いデザインで30フィートの高さでわずか2フィートの幅です。静かな上に鳥にとっても安全で平均風速時速12メートルにおいて年間1900キロワットを発電します。また取り付けも簡単で、メンテナンスにも手間がかからないということです。

へリックスウィンドの発電機

2.0バージョンと5.0バージョンはともに特許を取得したデザインで、5デシベル以下の音しか発生しないで発電が可能です。これは風が木々をざわつかせる程度のもので2.0バージョンで2キロワット、5.0バージョンで5キロワットのエコ発電が実現します。

磁力風力発電

アリゾナにベースを置くの新しい会社によって開発され、750000軒分の電気量をカバーする1ギガワットをエコに発電することができてコストは一時間一キロワットあたり1セントになり、現在の5メガワットと比べてもその差は歴然です。大きな構造は100エーカーを必要として高さは数百メートルに上るでしょう。

高速道路一体化風力発電機

軸線の形をした発電機は高速道路を走り抜ける車のスピードで起こされる風によって発電しようとするものです。それぞれのタービンは平均風速わずか時速10メートルでも年間9600キロワットを発電することができ、これは700平方フィートのアパートをまかなうのに十分な量です。

ウィンドベルト

28歳のカリフォルニアはマウンテンビュー在住の発明家、ショーン・フレインが開発したウィンドベルトは風力を用いてLEDランプをつけたり、発展途上国においてラジオの使用を可能にしたりします。従来の風力発電機に比べて発電量・発電効率ともに優れているのが特長的です。「ロータリー発電として50ワット以下の発電が可能なものは今のところ何一つ無いのです」とはショーンの言葉で、この発明によって最先端のマイクロタービンの10から30倍の発電効率を実現します。

エアロジェネレーター発電機

V字型の発電機は従来のモデルを引き継いだ形のデザインとなっていますが、最新の技術が応用されています。ただこのモデルでは回転する直立シャフトを通して発電します。

マゲン・エアローターシステム

通称MARSと呼ばれるこの発電機は超軽量で空気中に浮いて発電します。この電力は1000フィート下の中継所を通して直接使用できますし、電池に貯蔵しておいたり電線に通すこともできます。ヘリウムガスで浮いているMARSは通常以上の高さまで上がることができ600から1000フィートから、どこにでも存在するジェットストリームの高さまで上って風をとらえる事ができます。

凧型風力発電機

ヘリコプター型のタービンで設定高度まで上昇し、そこからは発電用として活躍します。このような高度風力発電機によって地球全体の必要電気量が発電可能だということです。

フロ・デザイン発電機

通常の風力発電機の半分のコストで稼動できるように開発されました。ジェットエンジンにおいて風を無駄にしないようにしたデザインで、タービンに取り込まれる風の半分はブレードの周りを回って、残りは発電用に使われます。

ダリウス風力発電機

これは回転シャフトに垂直につけられたエアロフォイル翼を使って発電するものです。理論上は従来タイプと同じ効率性を発揮するはずですが、風力が一定でなければならないのとデザインの規制などがあり実現は難しくなっています。また極端に強い風力から守ることと自分で回転を始めされる点においても課題は山積みです。

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