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IBAドックが自給持続の新しい建物への道を開く

炭素排出量を削減し、自然環境を改善するヨーロッパにおける取り組みはよく知られています。環境の非常な悪化に伴い、私たちは大至急、いろいろなことを以前のように戻さなければならないのです。ドイツは、現在の風潮を以前の状態に戻すための国としての社会基準や政策づくりに躍起になっています。ドイツ各地で行われている国際建築展覧会(IBA / Internationale Bauausstellung)では建物を展示し、カーボンニュートラル(大気中の二酸化酸素量を増加させない)な都市開発のリアルタイムの調査研究を行っています。その中でIBAドック、またはインフォメーションセンターと呼ばれる建物は、採用している再生可能エネルギー技術とポンツーン(浮き船)構造で注目を集めています。

 

IBA_Dock: The green, floating building

13,454平方フィート(約1250㎡)のポンツーンはスチール製で、モジュール式の上部構造に建物があって、ソーラーエネルギー管理システムで発電した電力は、年間を通じて暖房・冷房に使用されます。構造物の屋根部分は16枚の太陽熱回収機で覆われており、その面積は366平方フィート(約34㎡)です。これらの太陽光回収機は角度50度で南向きに設置され、冬期にもできるだけ多くの熱を得られるようになっています。

太陽からこれらの回収期を通して吸収された熱は、ポンツーンに設置された熱変換機を通してエルベ川から水を引く電気熱ポンプに送られます。このシステムにより、従来の空調を使わずに、建物に必要な暖房や冷房を供給することが可能です。また余剰なエネルギーは後で使うために保存されます。さらに、このシステムの効率を高めるために天井暖房・冷房になっています。

熱ポンプは44kWを出力し、 換気のための換気機とともに作動します。このポンプは南向きの広さ1108平方フィート(約102㎡)、角度30度の太陽光発電システムで駆動し、最大発電量は14.8kWです。

IBAドックは2009年に建築が始められ、2013年に完成の予定です。

 

Via: Gizmag

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