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海の思い出から創られた塩の彫刻と迷路

生活の中の色々な出来事が、様々な形で私達に影響を与え、私達はそれぞれの方法でこの悲しみを乗り越えていきます。ある人は暫くの間社会から遠ざかり、また痛みを内に秘めて陽気な仮面を被る人もいます。しかし山本基(ヤマモトモトイ)氏は1996年に24歳の姉を亡くし、ユニークな方法で悲しみを乗り越えました。その時彼は金沢美術工芸大学の美大生で、無くなった姉は脳腫瘍でした。その時に塩を使って、彫刻やあなたを追い払ってしまいそうな複雑な迷路を作るという独特のアート技法を開発しました。

Giant sculptures out of SALT

世界の色々な文化において塩は純潔の象徴です。それは本質的に生命力の象徴で、全ての悪から私達を浄化します。多分これが、山本氏が作品の素材に塩選んでこれに向かっていった理由だと思います。この才能あるアーティストによると、彼の塩の複雑な迷路と流れるような仕事が彼の記憶を引き出し、心の中にある意識と無意識の両方を表現しています。それらに様々な形や形状を与える事で、自分の記憶がどの様に変わっているのか、進化し幾つかの事を忘れ、過ぎていく時間に新たな物を重ねているのかを観察しています。

これは山本氏のアートが非常にシュールな感じを与えていますが、かれは作品の殆どに古い油を穴の開いたプラスチックボトルに詰めて使っています。そして真の禅僧の様に、一度作品を作り終わると彼の望み通り塩は海に帰すことで「生命の完全な環」が完成します。この才気溢れる作品を見て彼の人生とアートに対するアプローチを聞けば聞くほど、彼は芸術家であると同時に卓越した哲学者だと信じてしまいます。

 

Via: デイリーメール

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