ecofriend.com

ハイブリッド太陽電池パネル”バーチュ”

この度、発電と水を温めることを同時にこなす「バーチュ」と名づけられた ハイブリッド・ソーラーパネルがイギリスのエコ会社「ネイキッド・エナジー」によって発明されました。チーフエンジニアのリチャード・ボイルが開発したこの新技術は、温水を供給するためのソーラー・サーマルパネルに太陽電池セルを合体させたものです。 ソーラー・サーマルパネルは周辺の気温に左右されることなく、バキュームチューブに入っている形となっています。

同社の財政課長ニック・シモンズによると、一般に出回っている太陽電池パネルよりも一平方メートルあたりでより効果的な電力を発電することができるということです。ボイル氏は今回2つの技術を合体させることで、太陽電池セルのもつ欠点を補うことに成功したのです。その欠点とは、太陽電池セルは高温条件化で機能性が低下するというもので、気温が一度上昇するごとに0.5%発電効率が低下することになります。高性能の太陽電池セルの最大効率は18%ですがソーラーパネルの平均表面温度である65度に段階ではその効率性は4%にまで低下することになるのです。

この新型ソーラーパネルでは温度調整は特許もとった「サーモ・サイフォン」技術によって行われ、太陽電池セルには必要のない発熱分を水を温めるために利用する仕組みになっています。この結果太陽電池セルは最大限の効果が発揮できる低温状況下に保たれ、発電効率が飛躍的に向上するというわけです。同社と共同研究を行っているロンドン・インペリアル大学の温度交換専門家であるピーター・チャイルズ博士によって始められたこの温度交換技術によってネイキッド・エナジー社の太陽電池セルは通常よりも40~45%多く発電することが可能になっています。

Today's Top Articles:

Scroll to Top