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日立が合成した酸化セリウム吸着剤は火力発電所のCO2を取り除く

火力発電所は世界中で消費される大量の電力を生産しています。火力発電所の多くは石炭による電力で機能しています。化石燃料駆動の発電所は安いコストでエネルギーを生産しますが、その石炭燃焼によって二酸化炭素が大気に排出されます。既にそこには規制があり、その様な排出量の基準やどのように管理するかなど、地球全体に適用されています。

Hitachi Develops Solid CO2 Adsorbent Material for Coal-fired Power Plants

大気にこれらを排出する前に、炭素含有物を取り除く二酸化炭素吸着剤が使われています。日立は、将来私達自身が設定する基準を変えることが出来る新しい吸着剤を開発しています。日立が設計した新しい吸着剤は、現在市場に出回っており広く使われているゼオライト固体吸着剤に代わる固体酸化セリウムを使用しています。この新しい吸着剤は今日稼働中の物より13倍も効率的で、指数関数と同様に二酸化炭素を吸着する能力があります。

従来の素材の二酸化炭素を吸着する能力は、水分の存在の元に削減されますが日立の酸化セリウム吸着剤の出現でその様な問題は無くなりました。新しい吸着剤は周囲の水分と、吸着剤の上にある柱状の微細孔を有効に使う画期的な技術とで完璧に機能します。

日立はその効率を高める吸着媒体を加え酸化セリウムの表面の能力をさらに強化していますが、さらなる研究で現在供給している物よりエネルギー効率が20%以上高い素材を作ろうとしています。日立は2025年頃までにはこの技術を商業規模に乗せることが出来ると考えていますが、一日も早くそれを見たいと願っています。

 

Via: 日経BP

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