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竹で作られた素晴らしい建築物

竹の建築物は、特に西洋においてはどことなくエキゾチックな印象があります。そして現代の建築物における竹についての詳細な文献の入手は困難です。しかし総体的に見て、竹産業(竹から作られる小さなグッズや生地等も含め)は、2012年までに250億ドルの市場規模が見込まれています。更に東アジアや南太平洋地域では建築材料として伝統的に竹を好んできました。竹は最も成長が速い植物の一つで、抗張力が強く(多くの合金よりも強い)ので、竹がこれから様々な建築に使われることがは間違いありません。唯一無二の竹を使った建築物の驚くべき20例を見てみることにしましょう。

 

DSA+s の竹を使った日本ヌードル屋外レストラン

ミニマムな外形、有機的な雰囲気、非常に美しい魅力をもつこの屋外の日本ヌードルレストランは、DSA+sによりデザインされました。自然主義と持続可能性をコンセプトとし、傘のような形をした、日光や雨風をよけるシェルターとしての基本特質を備えています。この自然な建築物は、組立・解体も容易に行うことができます。

 

竹のテント:うっとりするようなエコな共同住宅

このデザイン の美しく魅惑的な雰囲気にうっとりとしてしまうでしょう。これは、インド洋周辺地域にある恵まれない人々のための共同シェルターです。Esan RahmaniとMukul Damleの二人によってデザインされたこのシェルターの水道管や配水管から屋根、床まで全てのものが竹素材から作られています。

 

オーシャン・ディスカバリー リックス・センター 竹の「貝殻」建築

竹は、最先端技術研究所にも使われています。海洋研究の拠点であるオーシャン・ディスカバリーのリックス・センター(Rix Center)の建物は、カナダの著名な建築会社de Hoog & Kierulf社のデザインです。面積1200㎡に会議ホールやレクチャーホール、海洋科学の先端研究所などを備えています。しかし、この素晴らしいデザインの最大の特徴は、全て竹で作られたホタテ貝の貝殻のような形です。

 

タイの孤児院の持続可能なドミトリー

建築会社TYIN Tegnestueが、この竹の建築物を造りました。タイ・ミャンマー国境の小さな村Noh Boに建てられたシンプルかつ機能的なこの新しいドミトリーは竹で作られており、およそ50人の子どもを収容することができます。

 

St Valアーキテクトが提案する、ハイチの竹の住居プロジェクト

簡素さと伝統的美徳の融合により生まれたこの興味深いデザインコンセプトは、ハイチのポルトープランスの住居プロジェクトのために提案されました。St Valアーキテクト・スタジオは、地元で入手できる植物の繊維を織って作る繭の形をしたバスケット作りの技術にインスパイアされこの建物をデザインしました。垂直方向の配置構造をしており、このエリアにおける過密集を防いでいます。

 

芦澤竜一建築設計事務所のバンブー・フォレストとコリント小屋

芦澤竜一建築設計事務所が曲がった竹の骨組みのテントのような格子造りの木製構造物をデザインしました。「水都大阪フェス」で展示されたこの構造物は、ワークショップやアートプログラムのための空間構成要素となります。解体や再組立てを容易にするため、変わった構造を持つこの建造物のつなぎ目部分は、ボルトで固定されています。

 

竹で支えられた建物

竹は多くの金属よりも抗張力が高く、多くのコンクリート混合物よりも圧縮強度が強いことが構造工学試験により分かっています。また強度重量比は黒鉛よりも高いです。こうした特性を生かして、Architecture Brio社のオランダの建築家Robert Verrijitとインドの建築家でShefali Balwaniが、竹を最も重要な支えとする3階建ての建物をデザインする予定です。

 

エコ志向の建築家が作る、竹を使った持続可能なカフェ

土地特有の建築と巧みな設計を 融合させて、建築家Vo Trong Nghiaが独創的な持続可能なカフェをデザインしました。この建物は竹と他の自然素材のみを使っています。この魅力的な建築物は現代の機械類を一切つかわず、釘すらも使用していません。伝統的なベトナムの織物技術のみを使って作り上げました。

 

自然災害時に使う、畳める竹のシェルター・ハウス

初めてみると、私たちの資源を奪いにきた異星人の魅力的な見た目の三脚のようなものに見えるかもしれません。しかしこれはデザインコンセプトの表現なのです。デザイナーのMing Tangが、軽量な竹筒を使った格子造りのユニークな建築物をデザインしました。最近起こった四川省の地震に影響、むしろ駆り立てたてられたデザイナーは、使わない時には畳んでおき、自然災害の際には広げて被害者たちの臨時シェルターとして使える持続可能な建築物を思いついたのです。

 

万里の(竹)長城

建築家の隈研吾(くま けんご)氏によるこのデザインは、中国の万里の長城近くにあるグレート・ウォール(ホテル)においてアジア人建築家がそれぞれの部屋をデザインするプロジェクトにおいてイニシアチブをとりました。このデザインでは、竹は象徴的な要素として使われていますが、その高い強度によりグレート・ウォールの他の部屋よりも普及し利用しやすい作品となっています。

 

星をみつめる母親に発想を得た建築家が作る「傘の屋根」をもつ家

建築家のBenjamin Garcia Saxeは、自身の母親がよく星を見つめていたことから発想を得てこの興味深い家をデザインonceived しました。この家の特徴は、錐体の「傘の屋根」です。この屋根は開けることができ、自然を観察することができます。2つのスペースからできており、周囲の自然環境と融合できるのも特徴です。

 

竹を編んで作った家 -新世代の木材

デザイナーのSøren Korsgaardがデザインした、スター・ウォーズ・エピソード1に出てくるアナキン・スカイウォーカー(またはダース・ベーダー)の家にどことなく似たこの斬新な家は、「編まれた家」と呼ばれています。その名前が表すとおり、竹の皮を編んで目のつまったメッシュを作り、壁や屋根として使用しています。

 

ニュージーランドの風変わりな黄色いツリーハウス・レストラン

大きな蓮の花の官能的な花びらが、木の上でまさに開こうとしているような形のこの魅力的なツリーハウス・レストランは、ニュージーランドのPacific Environments Architects Ltd. (PEL)がデザインしました。厳密に竹を使っているという訳ではありませんが、植林ポプラ材の板とアメリカスギの手すり部材を組み合わせています。さらに、その自然主義の魅力を増すために、日中の自然光を使う技術が取り入れられています。

自給自足する、環境に優しい竹の家

竹の構造物の上に立つこの驚くような小屋(即興で作った住居)には、南向きの窓があり、太陽光を取り入れます。自然光は室内におかれた水を溜めたアルミ缶を温めます。竹のメッシュで缶を覆うことで、熱エネルギーは寒い冬の夜の暖房として使われます。

 

水陸両用の環境に優しいアーバン・バンブー・ユートピア

この非常に興味深いデザインを見れば、まさにユートピア(理想郷)という言葉が頭に浮かぶでしょう。ハンガリー人デザイナーのDvorcsák Szabolcsがデザインしたこの「アーバン・バンブー・ユートピア(UBU)」にはたくさんの持続可能な要素と特徴が備わっています。竹と再生したタイヤのグラインドだけでつくられたこの家には、雨水利用システムやソーラーエネルギー発電システム(この家の95%は太陽電池で覆われています)、風力発電用の風車を備えています。

 

Roewu社のバンブー・フォレスト・ハウス

まだ作業用の足場が残っているように見えるかもしれませんが、Roewu社の「バンブー・フォレスト・ハウス(竹林の家)」は、大胆な建築デザインの表現です。台湾にあるこの別荘は、上の部分が竹のメッシュスクリーンで覆われており、複雑な美しさを醸し出すだけでなく、プライバシーを守り、自然光を取り入れることができます。

 

メゾン・レーン・ファーム(Mason Lane Farm)

2000エーカーの農場の一角に建てられたこの竹でできた持続可能な施設は、農場車や道具を入れておく収納庫や、屋根のついた干し草や道具を入れる収納庫、穀物保存庫、断熱された作業所及び道具収納庫、農場主のオフィス、キッチン、シャワーエリア、リサイクル用のエリア、給油所などたくさんの空間を備えています。

 

プランテーション・デザイン

ハワイの会社、バンブー・リビング・ホーム・アンド・リゾート(Bamboo Living Homes and REsorts)が提案するこのユニークで便利な建物は、シンプルでありながら頑丈なモジュール式バンブーハウスで、作り上げるのにわずか3~8日しかかかりません。45,000ドル(約360万円)の小さな小屋(ゲストハウス)から237,800ドル(約1900万円)の2階建て、3ベッドルームの広さ2000平方フィート(約185㎡)のものまで、様々なモデルがあります。

 

2日で完成する2つのプレハブ・バンブー・ハウス

これもまたハワイの会社、バンブー・リビング・ホーム・アンド・リゾートが作った家です。このタイプは、プレハブ式のバンブー・ ハウスで、わずか2日で完成します。床面積1000平方フィート(約92㎡)あたり20トンの炭素排出量削減をうたうこの素晴らしいデザインは、優れた持続可能性を持っています。

 

ケララのバンブー・ハウス

このビーチハウスの形をした気品ある デザインの建造物は、インド南西部のケララにある楽園、バルカラ・ビーチに建ち、海近くの絶好のロケーションで自然を存分に享受することができます。完全にオーガニックの竹から作られたこれらの建物も、勿論その一部です。

 

 

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