一般的に近未来型自動車のデザインというと、見た目は素晴らしいけれどどうしてもコンセプトどまりで「想像の世界」を超えることはありません。というわけでここで紹介する2046個人的移動システムも大差はありません。日本人産業デザイナーの井口大輔さんによって生み出されたこのアイデアは2046年のパリをイメージしていて、公共交通システムの整えられた大都市の様子をコンセプト化しています。
このフィクションにおいて個人用移動システムとはコンパクト低排ガス電気自動車のことで、市内におけるカーシェアプログラムに利用されます。
見た目においてはデザインはオーガニックで必要最低限にとどめられています。作りとしては長い圧縮シャーシを用いて特別に作られており、一人用と二人用の2つのモデルがあります。900kgまで耐えられる小型ベアリングによって市内の混雑した中でも効果的に動き回ることができます。
中心機能としては前述したように近未来型カーシェアプログラムとして利用されることになります。事実、自動運転システムによってパリ市内に張り巡らされたライトの線に沿って移動します。分かりやすいナビゲーションルートで利用は便利ですし、非常事態には手動コントロールも可能で安全性もしっかり確保されています。加えてファッション関連の広告が張り巡らされていて、まさに動く広告塔としての役割を果たします。
最後に、エコ性に関しては低排ガスの電気自動車は省エネ性も抜群です。その他のグリーン機能に関しては電子制御窓によって電気代も節約できます。