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Raw Edges がKvadratの「Selvedge(織物の耳)」をデザイン

ロンドンを拠点とするデザイン・スタジオRaw Edges社が、ミラノ・デザイン・ウイーク2012において、デンマークの織物業Kvadrat社の「Selvedge(織物の耳)」を特別にデザインしたことを発表しました。このプロジェクトはYael Mer 氏とShay Alkalay氏が考案したもので、1965年にNanna Ditzel氏によって設計された織物「ハリングダール」をモデル化したものです。ついでながら、織物はKvadrat社が製造した初めてのアイコン・ファブリックでした。それ以来、新バージョンとカラースケールを開発して、最新作はハリングダール65です。

Raw edges: selvedge for kvadrat

プロジェクトの名前は、原布から出た切れ端を丸め込まれた形状が耳の形に見えることに由来します。通常は廃棄処分される部分で、市場に出ることはありません。しかしRaw Edgesのデザイナーは、この廃棄部分の謙虚な名前に興味を抱き、新しいデザインのインスピレーションを受け、糸をほぐす技術を応用して、肘掛け椅子の製造と同じ方法でハリングダール65をデザインしました。

二人のデザイナーは、一反の原布の耳によく似ている織物の外側に多彩な縁や縞を付けました。それらは、織物の内側から縦糸と横糸を織り込んでくぼんだ袖を作ります。その後、異なる色の2枚の布を直接互いが上になるようにして、透明なきれと一緒に縫い合わせます。この技術を要する作業が「織物の耳」の視覚的な魅力をもったデザインで、ハリングダールの織物自体の美しさによるものです。

「織物の耳」は美しいのですが、Raw Edgesのデザイナーは、ハリングダール65そのものの美しさを強調しました。彼らは、その素晴らしい作品を多くの人に見てもらう価値があると語りました。またデザイナーは、作品の制作工程は単なる実験で、織物自体の完成度を損なわずに、織物をほぐす試みであると説明しました。

Via: Designboom

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