1901年に建てられたワイドマン・コーポレージ(Weidmann Cooperage)の歴史的産業ビルが、間もなく一流のホテルとして生まれ変わり、2012年5月1日開業します。古いれんが造りのビルに保護・補修作業を施し、「HOTEL」という文字を赤いネオンで縁取った高さ50フィートのマーキーを取り付けました。実はこのネオンサインは、古くなって捨てられたニューヨークの標識を使っているのです。
このアイディアは、ニューヨークを拠点にするアーティスト、トム・フルーイン(Tom Fruin)のものです。彼は古くなったり、使い古されたりした標識を使う中で、その多様性とそれらがニューヨークの景色の一部になっていること、そしてそれらをワイス・ホテルという名前の、この由緒あるホテルにふさわしいネオンライトにすることができることに気づいたのです。
彼は果物やピザ、エアコン修理屋の手書きの看板や電話番号など、様々なものを集めました。これらは倉庫やつぶれたピザ屋など、街中から集められたのです。
看板は、会社やホテルにとって重要な宣伝媒体です。予算の範囲で広告効果を発揮し、もちろん環境に優しいものでなければなりません。ホテル外に設置された縦型の赤いネオンサインは間違いなく人目を引きます。そして高額の費用をかけることなく、環境に害をあたえない看板を実現しました。
Via: Designboom