気候変動がもたらす影響が世界中で問題となっている今、環境に優しい家がより脚光を浴びています。環境に優しい家は、エネルギー効率が良く、また経費効率も良いのです。様々な形や大きさのものがありますが、木材や他の再生不可能な資源の使用量が少なく、しかし建造物としての完全性を備えた家です。斬新で創造的な技術を使ったモジュール式の家は、高まり続ける環境に優しい家への需要に応えています。そうした需要を得て、環境に優しい家の新しい産業も拡大しています。環境に優しく生きるための家の例をいくつかご紹介しましょう。
ソーラー・フィッシュ・ハウス
フィッシュ・ハウスは、海に面したオープンスペースに建てられる環境に優しい家です。海に面したこのモジュール式の家は、太陽の方向に向うように建てられています。この家に住めば、自然の中にいる感じを得られ、常に海のそよ風を感じることができます。先端技術を用いたこのウォーターフロントの家の建材は木とスチール、ガラスです。屋根にはソーラーパネルがついており、家で必要な電力をまかないます。
ペーパー・ハウス
ペーパー・ハウスは5000ドル（約40万円）ほどで建設が可能で、通常3.90平方フィートの土地に建てられます。このモジュール式ハウスには、8人まで居住が可能です。オープンエアのコンバーチブル構造またはクローズドのキッチンモデルが基本です。ペーパー・ハウスには通常、テーブルと椅子がついています。紙を処理したセルロースを樹脂に浸したものを、ハニカム状の形状にしたもので家の外郭構造が作られています。こうしてつくられる壁は建造物に完全性を与え、素晴らしい断熱効果も備えています。
コン・ハウス
有限な宅地、不動産価格の高騰が、人々の環境に優しい解決方法の選択を後押ししています。スロヴェニアのTrebnjeが創りだした小さなコン・ハウスのデザインは、最小のスペースにも最高の住空間を創りだすことが可能であるということを示しています。このコンパクトなプレハブの家は、コンテナで作られています。居住可能な空間は狭いです。この2階建てのミニハウスは、2つのコンテナを積み上げて作られています。床や天窓をとともに、モダンなインテリアを提供します。
i-house（アイ・ハウス）
環境に優しいモジュールハウスには、i-Houseと呼ばれるタイプのものがあります。環境に優しい構造の建造物は、LEEDプログラム（Leadership in Energy and Environmental Design エネルギーと環境設計におけるリーダーシップ／米国建築業界を中心とする民間企業によって組織された米国グリーンビルディング評議会が制定・推進する認証プログラム）のプラチナ等級に基づいています。これらの家には、流出口が少なかったり、高性能の熱ポンプを使っていたり、トイレの水洗が2段階であったり、雨水を利用するための屋根デザインだったり、壁や床が断熱されていたりといった、環境に優しい要素が備わっています。もし予算に余裕があるのであれば、竹のフローリングやソーラーパネルなどを取りいれてアップグレードすることもできます。オンラインで75,000ドルから購入が可能です。
バタフライ・ハウス
表面を竹で覆ったモジュール式ハウスです。この原料を裏表決まった方法で編んでいきます。バタフライ・ハウスは、出来上がった状態で運ばれて、敷地では組み立てるだけであり、持続可能な魅力があります。このタイプの家は、地面から離して設置されるので、極端な湿気やそれにより引き起こされる建材の腐敗を減らすことができます。価格は家の場所と大きさにより様々で、選ぶタイプや特徴などの要素で正確な金額が決まります。
アデックスの環境に優しい家
既成の部品を組み合わせる環境に優しいシステムであるアデックス（ADEX）も、環境に優しい生活のための独立モジュールスタイルの家の一例です。希望する場所に簡単に設置が可能で、再生可能な原料を回収することができるため、周囲の環境の変化するニーズに応えることができます。解体も容易なこの三角形のプレハブは、いつでも移動可能、というコンセプトに基づいて作られています。ソーラー・ヒーターや雨水利用技術、水のリサイクル等、環境を大切にしたい人々にとって理想的な要素を兼ね備えています。このタイプの環境に優しい家は、家自体が再生原料から作られています。
結論
これらの環境に優しい家は、エネルギー効率・経費効率ともに良いものです。お住まいの地域の天候や必要条件に合わせて、様々なタイプのモジュールハウスを選ぶことができます。不動産価格が高騰している今、こうした環境に優しいモジュール式ハウスを選べば、好きなとき好きな場所へ、家とともに移動することが可能なのです。健康に暮らし、環境を愛し、環境に優しくなるために、もっと多くのことを知りましょう。
