再利用を推奨する環境保全支持者は、環境に優しい床を考えるのであれば、床の下の下張りも環境に優しくなければならないと考えます。下張りは、床と下張り床の間に使われる材料です。防音効果や湿気防止に役立ちます。様々な下張りの材料の中には、有害物質を含むものもあります。室内環境をより健全にするためには、亜鉛・ベンゼン・フォルムアルデヒド・アルキル化フェノール・エトキシレートなどを含まない安全な物を選ぶ事が大切です。何を選べばいいか、いくつかご紹介します。
1. コルク
コルクは自然素材の下張りです。防音効果があり、暖房効果もあり、衝撃による破損も防ぐ事ができます。ほかの素材よりも安価で簡単に設置できます。コルク材には多くの空気穴があるので、よりクッション性があります。硬材、ラミネートタイル、セラミックタイル、その他の石の床張りとして使えば、地球にも優しいですし防音や破損防止効果もあります。低アレルギー性ですし、接着剤も必要としません。再利用可能ですし、コルクの木を破損したり破壊したりせずに済みます。
2. ラテックスまたはゴム材の下張り
ラテックスまたはゴムは、ゴムの木の樹液からできています。樹液は木から直接採取されます。木の成長には影響しません。ラテックスまたはゴムの下張りは、有害物質をあまり含んでおらず、簡単に設置できます。ゴム自身の力で平らになりますし、頑丈で無害で、抗菌効果もあります。昨今では、砂、セメント、ポリマーを主原料としたラテックスが売られています。
3. 浮遊式
この方法は、接着剤を一切必要としないので、一番地球に優しい方法です。さね継ぎ方法を使いいちまいのパネルを仕上げます。安価で短時間で仕上げる事ができます。湿気と熱を防ぐのに完璧です。正しく設置された浮遊式の床は、隙間ができたり、天候の違いでゆがんだりしません。しかし、不利な点もあり、硬い床は浮遊式にはできません。歩くと反発力を感じ足音を防ぐ事ができません。
4. 再利用された布製品
樹脂を混ぜた再利用されて布製品は完璧な下張りとなります。自然分解しますし、無害で、抗菌効果もあります。防音効果としても役立ちます。他の素材と違い、簡単には傷みませんしクッション性に優れています。最低限の接着剤で設置できるので、屋内への有害物質の放出も最低限にとどめられます。
5. ジオテキスタイル
地球に優しいジオテキスタイルもあります。再利用された瓶からできています。防音と防水効果があり、暑さにも寒さにも強いので、様々な気候に対応します。100％再利用された材料で作られ、無害ですし、有害物質の放出があったとしても微量です。この素材は、屋内だけでなく、庭等の屋外にも使う事ができます。
6. 糊づけ工法
この工法では、床下前面に接着剤を塗ります。高価ですし、汚れますし、労力を必要とします。しかし、頑丈にできますし、歩いた感じもしっかりとします。多くの人がこの工法を選びます。この工法を使いたい場合は、有害物質0％の接着剤を選択しましょう。
7. 釘で固定する工法
釘で固定する工法は、速くて安価です。釘を打てる素材である事が必要です。ほとんどの床では、釘を使っても大丈夫な厚みの床板が使われています。床材が厚過ぎる場合には、専用のアダプターを使って打ちつけます。この工法では、接着剤を使いませんので、有害物質の放出は一切ありません。
8. フォーム材
フォーム材は、石油製品を使っているので、環境に優しいとは言えませんが、完璧な防音効果を得る事ができます。断熱効果もありますし、万が一、床下に隙間があったとしても、フォーム材で埋めてしまう事ができます。コンクリートの床やラミネートの床に適しています。無害で有害物質の放出もないので、多くの人に好まれます。
