エコフレンドリー建築とはエコフレンドリー材料のことだけでなく、周辺環境と調和した建築スタイルという側面も含みます。リントブト・デザイン社はこのコンセプトを実現させるべく、ドニエプロペトロフスクより３０キロ離れたオレル川のほとりに位置する森林地帯にエコホテルを建築しました。その際には地域一体の周辺環境や使用可能電気量などを事前に調査した上で建築を始める慎重さでした。
ホテル自体は１７５０平方メートルにわたり、可能なかぎり環境にやさしい素材（絵粘土・シェルストーン・木・葦）が使われています。外壁は木材とシェルトーンでカバーされており、蚕状の各部屋は文字通り一つ屋根の下で結合されています。
インテリア・エクステリアともに、森林や河川といった周辺環境にシンクロするように設計されており、一般のホテルにはあまり見られない平屋建ての造りのなかに広大なスペースや庭、テラスに駐車場などを備えています。また、施設内にリンゴ園も併設されていますが、りんごの収穫シーズンである春には農園主はゲストを招くことになっている古くからの伝統を記念したものです。
エコホテルの滞在は全く新しい体験を与えてくれます。暖かなインテリアは古きよき農村を思い起こさせ、当時の豊かなで多様な文化背景に想いを寄せることが出来ます。広大なスペースは森林エリアにおいて自然と共存する感覚を、そして周辺河川は忙しい日常から心身をリフレッシュさせてくれます。
