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アラブ首長国連邦の水を、環境にやさしい方法で淡水化するのに、太陽光を使う方法を提案

湾岸協力会議の加盟国は近い将来、海水を淡水化するプラントの電力源を、太陽光から供給する方法を模索することになるかもしれません。現在のシステムだと、膨大な量のエネルギーが必要な上、コストもかかり、非効率的です。 このシステムだと、この先30年以上は続かない見込みで、ゆえに湾岸諸国が、海水を淡水化するシステムを運営するコストをカバーするのに、太陽光の助けを借りるという選択肢が提案されたのです。 Bushnakグループの、Bushnak博士によると、湾岸諸国は、太陽光を使うことで節約したお金を、従来の方法で電力をまかなっているプラントから、太陽光で電力をまかなうプラントに変換するためのコストに当てるべきだとのことです。

Solar desalination 'the only way' for Gulf to sustainably produce water

現在、アラブ首長国連邦では、水を淡水化するのに、従来の方法で供給される電力を使っています。その方法には、石油を使う火力発電所で、膨大なエネルギーを使って生産される断熱と逆浸透膜を使う方法が含まれます。原油の価格は、ほぼ一定の割合で上昇しているため、豊かな湾岸諸国は、すぐ電力供給の方法を変えなければ、自身が大きな問題に直面する状態に陥るかもしれません。

太陽光が使われれば、それは地下水のポンプを作動するための電力に変換されます。そうしてくみ上げられた水はそれから塩分を取り除くために強制的に膜に通されます。Bushnak博士は、現在の淡水化するプラントは非効率的で、維持するのに高い費用がかかると言っています。  そのプラントは、太陽光を電力とするプラントを建てるよりも安く建てることができるのですが、淡水を作りだす費用が高いのです。

Bushnak博士によると、アラブ首長国連邦は、アメリカやサウジアラビアについで、海水を淡水化する国としては3番目に大きい国だということです。そういう状況下で、もし、アラブ首長国連邦がその地位を維持したいならば、電力供給の変更が必要となってきます。博士は、太陽光で電力を供給する淡水化プラントを選択したカタールの努力について指摘、他の湾岸諸国もそれに追随することへの希望を述べました。

アブダビでは既に太陽光を使った淡水化装置が使われ始めており、去年の1月の発表では、22の小規模なプラントの建設を終えたとのことです。また、アブダビは、毎年、11,000立方メートルの飲み水をそれぞれが生産する能力を有したプラントを、もう8箇所建設する予定です。 もちろんアラブ首長国連邦はそれよりもはるかに膨大な量の水を生産しており、それは一日で 170万立法メートル以上にものぼります。だからこそ、太陽光の淡水プラントにする必要性があるのです。

Via: Thenational

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