麻は、一方で二酸化炭素を大量に吸収することができて、巨大な容量を持った、いわば奇跡の植物でありながら、もう一方ではスキャンダラスなものの源として、矛盾性を持つ特徴を持った植物です。12週間から14週間という早い成長サイクルの間に、木の4倍もの二酸化炭素を吸収することができ、普通の木が平均で20年かけて成熟に達するのに比べ、成熟するのにたった４ヶ月しかかかりません。そうしたことから、麻というのは環境にやさしい選択肢となり、ゆえに、サンタバーバラのKnapp’s Castleの所有者達が麻、石灰と水の混合物であるhempcrete（ヘンプクリート）から、持続可能な家を建てる計画を立てているのです。
カロライナに拠点をおく建設会社のHemp Technologiesは、すでに麻の住宅を、ハワイ、テキサス、アイダホに建てていて、それどころか、‘NauHaus’ として知られるノースカロライナのプロジェクトは、LEED（エネルギーと環境デザイン・ 米国グリーン建築基準 環境性能評価制度規格認証資格）のプラチナステータスを与えられているのです。この会社がhempcreteの使用に乗り出す前、彼らはイギリス、フランス、スイスなど、広範囲にわたって見学をし、それからようやく麻の使用を承認しました。
麻を使うにあたって1番のハードルは、ほとんどの州で、麻の生産が禁止されているということです。産業用の大麻は、大麻、マリファナを生成する植物に由来しています マリファナの禁止理由の一番の原因物質である、テトラヒドロカンナビノールがほんのわずか含まれています。
カリフォルニアでの条件は、もはや麻の使用に関しての戦争のようなものです。見極めるべきことは、麻のいいところが、その欠点を上回るかどうかということです。興味深いことに、1エーカーの麻は、4エーカーの木と同じくらいの繊維パルプを生成することができ、これもまた衰退している森林被覆の解決策ともなっているということです。
Via: Gooddesign
