柔らかく心地よい床カーペットは、多く家庭で使用されています。ただ、カーペットは汚れやすく、塵、埃もつきやすく、またカーペットには、重金属や防炎加工材、農薬なども製造過程で使われ、個々の家庭に入っていきます。およそ200万トンのカーペットが毎年廃棄され、最終的に埋め立てゴミ処理地へと向かいます。カーペットの環境に対する影響を考慮し、カーペットメーカーは、最近リサイクルプログラムを設定しました。古くなったカーペットをリサイクルしてエコ・フレンドリーなカーペットを製造するというものです。色々な種類のものや環境にやさしいカーペットを買うためのコツをご紹介しましょう。
環境にやさしいカーペットの種類
新しいカーペットを購入する時、カーペットメーカーや取り付け業者などがリサイクルプログラムに参加しているかどうかを確かめましょう。また、地域自治体などにも働きかけましょう。エコ・フレンドリーなカーペットは色々な種類のものが市場に出回っています。部屋全体を覆う床カーペットや絨毯、カスタマイズ可能なタイル形のカーペットなど多様です。
1. 天然の繊維カーペット
海草、ココナッツからできるコイア、サイザル、オーガニック・コットン、ジュート、竹、オーガニック・ウールなど天然の繊維を使ったカーペットは、再利用でき、完全にエコ・フレンドリーです。これらのカーペットは生物分解可能であり、生産する際に農薬や化学肥料を必要としません。さらに、天然の繊維は燃えにくく、色合いも豊富な上に自然の発色もよく、編み方も色々なパターンがあります。湿気に弱いので、乾いた地方のほうがこの種のカーペットに向いています。
2. リサイクル・PETポリエステル・カーペット
このカーペットは、リサイクルされたプラスチックPETソーダ・ボトルを再加工し、作られたものです。PET繊維カーペットは、汚れがつきにくく、元のカーペットの色を維持することができます。PETポリエステルの耐久性とその強度はリサイクルの過程でもよく保たれています。PETポリエステル・カーペットをリサイクルして新しいカーペットを作る試みはまだありませんが、繊維を再利用し、輸送機関の装置、自動車の部品、断熱材、家具の詰め物など用途は多様です。それは、ナイロン製のものよりもPETポリエステル製のほうが、豊かで明るい色を作り出す事ができます。
3. リサイクル・ナイロン・カーペット
最新のカーペット産業の革新的発明は、ナイロン6の回収技術です。それは、オリジナルのナイロン6の品質を損なうことなくリサイクルでき、再使用できるからです。ナイロン6で作られたカーペットは、クリーニングをし、一新されてまた使用することができます。また、カーペット以外の製品にも使用できますし、すこし品質は劣りますが、またカーペットにも再加工できます。リサイクルした時に、ナイロン6含有料が多い程、リサイクルされるとき品質のよいものができます。
4. 化学物質なしのバイオ床ウール・カーペット
この耐久性に富み、天然繊維でできた自然な色合いのカーペットは、化学物質を使う必要がありません。麻や木綿からできたこのバイオ床・カーペットは、補充も容易にできますし、ゴミがでにくい原料でもあります。
環境にやさしいカーペットと購入する際の心構え
1. 天然の原料を探す
エコ・フレンドリーのカーペットの下地やパットを買うとき、オーガニック・ウールや天然合成されたラテックス、ラクダの毛フェルトなどを使った天然素材のものを選ぶようにしましょう。カーペットの裏地は、安全で天然原料を使った接着剤を使用したものか確認しましょう。縫い付けてあるタイプの方がより安全です。さらに、購入するカーペットが防炎加工剤や防虫剤を使用していないか確かめましょう。
2. 古いカーペットを再利用できるか、染め直すことができるか確認する
多くのナイロン・カーペットは、染め直すことができます。新しいカーペットを購入するときも必ずリサイクルできるか、また染め直すことができるか確認しましょう。カーペットを着色する場合、あなたのお部屋のインテリアにマッチする色を選べますし、自由にデザインできます。
3. 色彩とスタイル
カーペットは、お部屋のスタイルや色使いに合うものを選びましょう。形やサイズも多様ですが、正方形のカーペットが一番取り替えやすく、埋め立てゴミを減らすことができるようです。
4. 目的を知る
自宅用でも、会社用でもリサイクルできるカーペットを購入するように心がけましょう。自宅で使用していたカーペットを会社で再利用したり、カーペットをリース契約することもでき、商業エリアに向いています。丈夫で環境にやさしいカーペットを購入するには、カーペットに使われた原料をよく調べることが大切です。
5. 優良なカーペット会社を選ぶ
エコ・カーペットの認定書やリサイクル・ロゴマークをチェックしてみましょう。これらは、原料や材料、製造中にでる排気ガス、エネルギー効率、廃棄物や、水の使用量など判定基準に適合した場合にだけ与えられます。
6. カーペット取替えプログラム
カーペットがリサイクルできるか、または生物分解可能なものか確認することが必要です。多くの会社がカーペット引き取りプログラムや交換プログラムを実施しています。交換プログラムでは、古くなったカーペットをリサイクルに出し、新しくなったカーペットを受け取ります。また、新しい製品に生まれ変わる事もあります。
結論
環境にやさしいカーペットと裏地は、手ごろな値段、そして様々な種類が揃っています。お手入れも楽で取り付けも簡単です。カーペット業界は、花粉などのアレルギー源取り除く為、週２回の掃除機がけをすすめています。環境にやさしいカーペットを購入することで、あなたは家族と環境を守る事ができるでしょう。
