ecofriend.com

フィリップス氏の考案した、「可動式LED照明システム」

「オープン・スクエア」は、人々が気軽に、集まってたり、おしゃべりしたりできる、息抜きのための屋外共用スペースです。ただ、夜間になると、そのスペースは、街灯の下に制限され、通りを邪魔するものとなっていました。この問題を解決するために、都市計画担当者と建築家は、オランダ人の電子工学巨匠であるフィリップス氏に、通りを整理するための「屋外照明システム」を設計して欲しいと依頼しました。すると、フィリップス氏は、非常に画期的な解決法を思い付いたのでした。彼らは、「可動式LED 照明システム」を開発し、それは、自転車や歩行者用のスペースを十分に取った上で、街路樹の下に設置されることになりました。

Philips freestreet lighting design

「フリー・ストリート・システム」の開発アイディアは、人々がいつも便利であるように、街灯を調整する、というものでした。100メートルごとに電力供給が必要となるため、通りと並行して、電力供給用のケーブルがはりめぐらされました。もっと早くに同じようなシステムを開発した企業もいましたが、そのシステムでは、20メートルごとの電力供給が必要でした。

LEDは、ただサスペンションにくっついているだけではなく、ケーブル同士を統合しており、ワイヤーに沿って跳ねる水滴のような印象も与えています。このシステムによって、垂直方向に立ち、人々の邪魔になっていた電柱を通りから無くすことができたのでした。(頭上に、水平な邪魔ものを移動させただけと言うこともできなくはありませんが。)

LEDの灯りは、従来の街灯よりも広範囲を照らせるため、都心部の設置にも適しています。照射範囲をより均一で、広範囲にするため、設置位置は故意に低くされています。この「可動式LED照明システム」は、4本のポールによって約4.5メートルの高さから吊り下げられています。これまでご紹介した内容で、このシステムが、どれほど環境に優しいかお分かり頂けたでしょうか。事実、このシステムの導入によって、混乱なく、全ての資源の最大利用が促進されているのです。

 

DesignboomへJUMP

Today's Top Articles:

Scroll to Top