もし皆さんが、トロイでの生活はどのようなものだったか、そしてこの文明と関連した特徴はどういったものだったのかと疑問に思っているのなら、トロイにいる本当の経験ができるチャンスがここにあります。これは、RTA-OfficeがDome Partnersとコラボして可能になりました。この建物のラインはトロイのオリジナルの幾何学を思い起こさせます。この建築物の背後にある基本的なアイデアは、トロイについての情報を提供するだけでなく、訪問客に生き生きとした経験を提供するということです。
あなたがその博物館に足を踏み入れた瞬間から歴史が生き生きと迫ってきます。車を停めた後、オリーブの木々が連なる通路を通って、メインの建物に導かれます。その建物のプログラムを催す木製の傘のような構造物があります。建物の中はオープンエリアと大きなスクエア(外観に開かれた)でできており、そこから子ども達のプレイエリアやバーのビュッフェにアクセスします。 セントラルエリアの前にはスロープがあり、そこから展示エリアへ。考古学調査ゾーンがアクセスレベルの3メートル下から展示スペースまで地上から美しく“出土”されたようなつくりになっています。これらのエリアの端には恒久的な展示スペースと、一時的な展示スペースがあり、講堂やバーもあります。 レストランはこの建物のもう1つの美で、広々とした水のプラットフォーム上にエクステリアのテラスが建てられており、そこでは娯楽の目的のエリアや、オリーブの林が水に反射するのを見ることができるでしょう。 手軽にミーティングや会議を開くために十分なスペースもあります。
もっとも魅力的な特徴は、建物の内部と外のスペースが続いているという点。このインターコミュニケーション(内部と外部がつながっている)は、結果として建物に自然の光がさすことになり、その博物館が機能するのに内部が適した環境になるということになります。この建物は建設に木だけ使っているので、二酸化炭素の排出はゼロの状態で、環境に配慮している点も誇っています。立体でスペースを建設し、文化と技術の完璧な融合と共に快適な労働環境を作り出すので、世界中の旅行者達がこの建物に訪れることを第一候補とすることでしょう。ニューヨークのグリーンビルディング評議会に“グリーン(環境にやさしい)”と認定されるため、この博物館の債権者達は、リーダーシップ・イン・エネルギー・アンドエンバイロメンタル・デザイン(LEED、エネルギーと環境のデザインにおけるリーダーシップ)認証を達成するため、ベストを尽くしています。
Via: Archdaily