建築における環境への考慮から建築家はカーボンフットプリントの少ない近未来的デザインを考案しました。この新しい流れは次世代技術を生かしてグリーン化を実現する研究グループの力によって実現しました。継続使用コンクリートからＢＩＰＶシステムに至るまで、グリーン建築の未来を約束するものとなっています。
ここでは一風変わった最先端のグリーン建築技術をご紹介しましょう。
１．グリーン建築素材
メルドＵＳＡはエコフレンドリーなコンクリート製品であるＥコックスの開発に成功しました。基本的には７０％が使用済み素材やリサイクルしたセメントやガラスで出来ています。これらの素材はコンクリート製品の生成過程で用いられしっかりと混ぜられていろいろな建築用に使われることになります。家主からビジネスマンまで、エコフレンドリー愛好家にとって、その他のコンクリート製品に比べてずっとエコフレンドリーです。
グリーンな環境に向けたもう一つのステップとしてはカーボンに関する対策が挙げられます。この技術は毎年大気中から１％のカーボン排ガスを吸収するというもので、これはヒビや収縮に強く耐久性もあり水を通しにくいという性質があります。
２．垂直農業
ドバイのような水の少ないところで発展したものです。このような地域では海水から上水を取り出しますが、この垂直農業では海水を使ってグリーンハウスを涼しくして湿気を与え、その湿気を上水にして作物に水遣りをするものです。大気を冷やして水蒸気から水を取り作物を栽培するという極めてシンプルなコンセプトです。これ以外の方法でも環境にやさしい方法で水を取り出す方法は各国で開発実践されています。
３．継続使用建築技術
このコンセプトを使った有名なものにマダン・技術センタービルがあり、グリーン建築デザインのあたらしい基準となっています。独特の点としては珍しいコンクリートの花で、さらに飼い葉おけはリサイクル素材で作られ雨水の再利用もされて芝生の水遣りに使用されています。高層ビルではソーラーエネルギーや風力発電が用いられ、効率化が図られており省エネかつ天然資源の有効利用を実現しています。
４．ソーラー２シェイプ
ドバイ新しい建築技術の展示場となっており、エコフレンドリービルが多くの注目を集めています。なかでも回転タワーは中心を軸に回転しその形を変え続けるものです。これによって各階が独立稼動するので耐震性が大きく向上し、太陽と風力で必要電気量の１０倍のエネルギーを発生する効率の高い建物です。
５．海洋上の家・高層建築
グリーン建築は地上にとどまりません。浮遊海中ビルがジグロー社によって建てられて、ザ・ガイヤーと名づけられました。海洋科学者とホリデーメーカーが一緒に海により近づくことができるのです。深さは４００ｍでレストランやガーデン、娯楽施設も入るほどの快適な環境を実現します。この建物は太陽、風力、波力を利用して再生エネルギーを作り出し、雨水も再利用され上水用の貯水槽は最も深いところに設置されています。
