片田舎で今も受け継がれている昔ながらの料理法から、都市部におけるＬＰＧストーブに至るまで、温暖化ガス排出は今日では大きな問題となっています。ＬＰＧは便利な上に汚染も少ないといわれていますが、研究結果では木を燃やすときよりも１５倍の二酸化炭素を出すということです。
ＬＰＧはプロパン・ブタン・不飽和プロピレンなどが高圧力で液状化されています。環境にいい事は無いのだ、ということは常に頭に入れておく必要があります。最近ではエコフレンドリー調理法によって、環境汚染を減らしてより経済的で燃料効率の良い方法に注目が集まっています。
１．オージャ・ストーブ
インドの科学機関によって開発されたのがこのオージャ・ストーブで、煙が出にくく効率的でＬＰＧよりも安いのが特徴です。燃料は農作物廃棄物である豆の薄皮やコットンの茎などからできていて、超圧縮されて固形燃料化されます。今日では４つの村で４７５０００軒がこのストーブを使用しています。
２．ロケット・ストーブ
日本の健康関連研究者、高野順次さんによってデザインされました。簡単に使えるだけでなく経済的でもあります。地面に留められた大きな缶を使ったグリーンなストーブで、熱伝導率は高く汚染度も低く、一般のストーブよりも二酸化炭素排出量は少ないということです。燃料使用量は６０％もカットでき、５００ｇの段ボールを使うと６カップのお米と２種類の料理が作れるほどです。
３．エコファイア・ポットストーブ
環境にも健康にもやさしいストーブです。自然セラピストのアダマ・カーマさんが自然の力を利用して治癒するということに信念を置いて開発したもので、スクラップメタルや粘土やレンガを利用しています。見た感じはＬＰＧストーブに２つのバーナーが付いているようです。しかしオイルは野菜でできたものでメタノールやエタノール、灰と混ぜられて６時間の使用が可能で、有害な排ガスを一切出さずにコストパフォーマンスの高さを発揮します。
４．スコア
毎時１キロ燃料を使うノッティンガム大学の研究者によって作られたストーブで、熱はもちろん電力に使うエネルギーも発生させます。２重の機能をもつストーブで燃料使用量を３倍ということで、１２Ｖの電池や交流電力を発電できます。このプロジェクトはケニアやウガンダ、ネパールの地方で威力を発揮します。
５．エコフレンドリー料理ストーブ
後部ボイラーを備えたストーブで、料理の副産物として温水を作り出します。粘土でできたストーブは口が狭くて熱を保つつくりになっています。特殊デザインにより燃料使用量を押さえ木も少なくて済み、煙もあまり出しません。バンブーリ村用に作られましたが、他の村でも適用されています。
６．ソーラーストーブ
ＵＶ線を用いて熱を作り出します。インドのような熱帯性気候ではソーラーパワーは効果的です。夜や悪天候時には使えませんが、ＬＰＧに変わって料理に使う方法として都会だけでなく地方においても汚染を大幅に減らします。
７．ケニアセラミックジコ
ＫＣＪは国内外のエージェントの努力によりデザインされ、アフリカで広く普及しています。特殊の形をしたガラスは伝統的なジコのものとは違って、効率的に熱を利用します。さらにセラミックライナーの採用で保温性も高め、燃料使用量も３０－５０％に押さえられます。
８．エコチュルハ
これはアベロンクリーンエネルギーによって、煙の出ないきれいな料理の方法として紹介されました。カーボンフリーのペレクソという燃料を使用し、農作物や森林の廃棄物からできています。使用には便利で煙も少なく、手早く料理できて熱伝導効率も高いのです。
９．環境燃料ストーブ
すぐに市場に出回るであろうフロリダ生まれの一品です。石炭を使用するものの、熱伝導効率は最高です。同社の社長、ラリー・ハント氏は燃料は最大５００度まで上がると説明しています。
１０．電気料理ストーブ
都市部においてはＬＰＧに代わる物として素晴らしく、煙を全く発生しません。料理時間も短縮でき大気汚染も起こしません。電気代はかかりがちですが、払えるのであれば素晴らしい製品です。このようなエコフレンドリーストーブはこの先何年か先に大きな違いをもたらしてくれるのです。
