Miele & Solvisは、スマートグリッド対応の洗濯機と乾燥機を投入しました。これらのマシンにはインターネットでアクセスでき、その日最も安い値段を判断することができるという、興味深いものです。ただし通常の主電源は使いません。ユーザーの便利さと太陽電力の使用はこのマシンのモットーです。ユーザーが、洗濯物を洗濯あるいは乾燥させたい時間を示すと、機械の方で自動的に設定された時間の中で最も安いタイミングを算出し、作業を開始します。
屋根に設置した太陽集熱器は乾燥機のための熱を蓄えます。これらの集熱器は、凍結防止の流体を含み、太陽熱をSolvisの設計による層になった保存タンクの中の水に移します。そのタンクは4つのパイプで乾燥器につながっています。最初のパイプは太陽の熱で温められた水を乾燥機に送り、熱交換器を通してタンブラーの中の空気を暖めるのに使われます。冷たい水は、第2のパイプで、熱システムに送り返されます。もう一度温められたら、タンブラーに戻されその熱は洋服の水を除去するのに使われます。このプロセスは、タンブラー内のすべての衣類が乾くまで続きます。このシステムの最もよいところは、水が衣類を乾燥させるごとにリサイクルされるので水を節約できるということです。更にこのシステムは太陽熱を使って水を温めるので、多くのエネルギーを節約でき、そのカーボン・フットプリントもさらに減らします。
このプロセスは暑い夏にも効率的に使用でき、同じシステムが寒い冬の時にも、従来のエネルギー源をつかって利用できます。しかし設計者は、そのシステムの効率には自信を持っており、システム全体に無駄が一切ないと主張しています。さらに、このマシンは従来の乾燥機と比べ、ランニングコストが50％も削減できるとされ、標準的なコンデンサ乾燥機と比較されると80％も削減できるようです。
出典:Gizmag