ブランド力
自動車業界においてフォードは世界的にも認められた、消費者満足度の高いトップ企業です。末永く楽しく乗れるクルマ作りを目指して精進する同社の子会社、フォード・インド社はチェナイのチェンガルパトゥに本拠があります。
新しい会社
フォードチェナイは世界初のエコフレンドリー３段階塗装技術を行う工場です。それぞれの層が乾ききる前に塗り足していく特殊ウェット法で、下地部分、ベース、クリアーコートからなっています。濡れている状態で次の層を塗装していくのにも関わらず、見事な仕上がりになるのが最大の特長で、見た感じもユニークでスムースな表面仕上がりになっています。エコに関心のあるオーナーには最適で品質には全く影響していません。従来の品質を保ちつつ新しいフォードの味付けがなされた形になっています。
分析
同社はこの新技術を今年中に全体の５０％に拡大使用していく方針です。この技術は延べ３大陸・４工場で採用されています。当初は固型塗料ベースが２００７年以降使用されていましたが、環境に悪い素材だった上に各層を乾かしてから次の層に移るのが普通でした。この段階でディーゼルの使用が大きな障害となっていました。しかしこの新塗料は耐久性も抜群で様々なテストをクリアし、色落ちも無く擦り傷にも強く消費者には大変嬉しい性能を持っています。
今後の見込み
このように結果は素晴らしいもので、この技術の応用で二酸化炭素排出量は２１％まで減少し産業界に大きなインパクトを与えました。専門家は他の業者もこの技術を追従することで温暖化対策に大きく寄与することになるとしています。さらにこの塗装技術がもつグリーン性や環境への優しさは実用性においてもかなりの効果を上げると見ています。この動きは世界中で歓迎されており、消費者側においてもこのような新しい技術の応用されたクルマへの関心度は高いものがあります。フォードとしては業績自体も向上することが予想されており、現在はインドでのシェアはスズキ、ヒュンダイなどに次ぐ６位ですが、エコフレンドリー化の動きのお陰でその順位は大幅に上がることが予想されています。
