燃料の供給が欠乏していく恐れで、世界はより環境にやさしいエネルギーの選択肢へとシフトしています。バイオ燃料で走る車を開発すべく、調査が進行中ですが、生ゴミで走る車なんて考えたことがありますか?
ここにご紹介するのは、生ゴミで走る車です。
1. ヴォルクスワーゲン ビートル バイオ・バグ
人間の排泄物が分解されるとメタンが生成されます。これが、ヴォルクスワーゲンのビートル・バイオバグの動力として使われています。車は無鉛ガソリンでスタートし、エンジンが十分温まったところで、自動的にメタンに切り替わります。この車がある人の年間の車の走行距離である1万マイル走行するのに必要なのは、たった70世帯分の排泄物。ヴォルクスワーゲンのビートルはメタンで最高速度時速114マイルで走ることができ、これはガソリンで走ったときの性能に劣らず、ゆえにこの車をエコカーにしているのです。
2. バイオ燃料エコカー
もう1台、人間の排出物からのバイオメタンで走る、“エコ”と称される車があります。スウェーデンのインターナショナルバイオガスプラントによって生成されたバイオメタンによって走るこのトラックは、1年かけて作られました。Kettering大学のチームによる初期段階のテストドライブはまずまずのパフォーマンスのデーターが出ました。
3. 植物油とチョコレートで走る、リサイクルレーサー
普通の車がエコで行くことができるのなら、レースカーだってエコにできる。英国からのチームが、植物油と廃棄されたチョコレートで走るこのフォーミュラ3のレースカーを作りました。更に、この車の車体はリサイクルされた炭素繊維、古いプラスチックボトルと有機物で作られるのです。エンジンはバイオディーゼルと生分解性の潤滑油を使います。
4. チョコレートで走るF3レーサー
このレースカーが環境にやさしい燃料で走るだけでなく、そのパーツのいくつかが食べられる素材で出来ていると知ったら、皆さんはびっくりするかもしれません。ハンドルの一部はニンジンのパルプ製で、エンジンはチョコレートのバイオディーゼルで動きます。テストによれば、この車は2.5秒でゼロから時速60マイルに到達することができ、他の従来のF3の車と後は全く同じように走ります。
5. チョコレートで走るバイオトラック
もう１つ、チョコレートの廃棄物から作られたバイオディーゼルで走るトラックです。このトラックを作る目的は、貴重な食べ物の飼料からバイオ燃料を作って転用する代わりに、リサイクルされた廃棄物の使用を促進するためです。
6. グリースカー
各家庭やレストランとは、毎月膨大な量の植物油を廃棄しています。グリース（油脂）カーは、この廃棄物を使い、普通のディーゼルカーと同じぐらいの走行距離が出ることが自慢。排気ガスのテストでは、このグリースカーは他の似たレベルの従来の車と比較すると、排出する有害物質はより少なく、ゆえにこれはエコカーなのです。
8. 植物油で走るバン
カナダの2人の環境保護論者は、廃棄された植物油で走る車で、アメリカを横断、45,000km走行して、“代替の燃料を使い、最も長い距離を走った”として、新たなギネス世界記録を生み出しました。この車は三菱のデリカで、2.5リットルのターボディーゼルエンジンが動力です。
9. コーヒーで走る車
Jem Stansfield氏により設計された“カー・カプチーノ”と呼ばれるこの車は、使われたコーヒーのかすで走ります。ロンドンからマンチェスターまでの150マイルの距離を、エスプレッソに換算して11,000杯分のコーヒーを使って走ります。この車のトランク部分には加熱炉があって、焙煎されたコーヒーかすから可燃性の蒸気が生成されます。これらの蒸気の燃料がエンジンの燃料となるのです。この車は、時速70kmに到達したと報告されています。
10. エコバス
これらの頑丈で低公害なバスは、廃棄された木材から生成されたエタノールで走ります。コーン、さとうきびや他の食用飼料からエタノールを精製するアメリカやブラジルのような国と違って、スウェーデンは食糧供給に影響がないことを確かにし、廃棄された木材を使うこの技術に誇りを持っています。 一番興味深いのは、これらのバスが通常のディーゼル燃料で走るバスより排出する二酸化炭素の量が90％少ないということです。
