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読書愛好家の作った「リトル・フリー・図書館」とは

コンピュータや電子機器の発達した現在は、本を手にとって読む機会がどんどん減ってきてしまっています。インターネット上や電子タブレットで「読書」するようになっていますが、決して本自体がつまらないからではなく電子機器への興味が勝っているだけの事なのです。しかし、本好きの人に言わせれば実際に書籍を手にとってじっくりとページをめくりながら一日かけてゆっくりと読み進める感覚はなにものにも変えがたいものでしょう。このような読書好きの精神を受け継いでいこうと、ミシガン州中部に住む一人の男性が作った「リトル・フリー図書館」は地元のコミュニティーのためにと、ウィスコンシン州にすでに存在するコンセプトを採用したものです。

その人の名はジャメイ・リンバースといい、彼の今回のプロジェクトは読書を通じて地域住民をひとつにしようというのが目的です。ここで注目したいのは図書館を再利用した材木から作ったということで、エコフレンドリーに読書の輪を広げていこうとしている点です。

現在のところ「リトル・フリー図書館」は20カ国40地域に点在しています。利用の仕方はごく簡単で、通常の図書館と同じく読みたい本を借りて読み終わったらきちんと返却するというだけの事です。まだ図書館の総数は少ないですが、徐々にその数は増えてきており一番新しいところでは東ランシング・パインクレスト小学校にお目見えしています。

リンバース氏は人々が電子タブレットや電子ブックの使用に偏る中、本当の本が姿を消しつつあることに危惧を覚えて今回のプロジェクトを始めるに至りました。とくに子供たちの興味を引くためには小規模の図書館が効果的であるのでは、と考えたのです。最初にオープンした当時は約100冊を用意しましたが、現在はそのほとんどが貸し出し中ですから、いまのところこのプロジェクトは大成功といえるでしょう

これからもランシング・東ランシング地域により多くの「リトル・フリー図書館」を設立していきたいというのがリンバース氏の願いです。ぜひ頑張ってもらって、もっと多くの人にこのようなプロジェクトを地域コミュニティーのために始めてもらいたいと願わずにはいられません。

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