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垂直農園は食糧危機を救えるか?

なぜ今?

世界の人口増加のスピードはここ数十年で過去にないスピードで早まっています。その結果住む場所が無かったり就職先も少なくなってきて、さらには食料も農地を開発することで不足気味になっています。残った土地はどちらにしても使い道の無い荒地で食料危機への問題は深刻化するばかりです。唯一の希望の光といえば垂直農園への移行で人口増加と土地不足に対処するしかありません。

どれほど深刻なのか

もちろん深刻ですからオフィスなどが入るビルの中に食物を栽培していかなくてはならないのです。こうすれば都市部の汚染も減らせますし一石二鳥です。2020年までには30億人の人口増加が見込まれていますからコンスタントな食料供給ラインの確保は急務です。ブラジルの国土の20%にあたる土地が必要になってくるのです。これでどれほど深刻な状況かが分かるかと思います。

専門家の意見

これをサポートする意見は多く、コロンビア大学のディクソン・デスポミア教授もその一人です。農地を最大限に利用するには、耕し方や農業の取り組み方を見直す必要があると言います。垂直農園はまさにこれにピッタリです。太陽光が十分供給されるのかとか害虫の対応などに不透明な点はありますが、最も現実的な案であるのは確かです。このほかにも環境農業プログラム代表、ジェネ・ガコメリ氏は実際に南極のスコット研究センターで野菜や果物の栽培に成功しています。

開発内容

1.コロンビア大学の場合

まだコンセプト段階ですが、18階建ての農園は5万人分の食料に値します。唯一の問題点は家畜はどうやって育てるのかということです。牛を地上10階に飼うわけにはいきませんから、ここが課題です。それでも近い将来都市部に農家が移ってくることも十分考えられます。

2.クリス・ジェイコブのケース

建築の専門家のクリス氏はたまたまこの垂直農園のプロジェクトに参加しました。そんな彼がデザインしたのは世界初の実現可能な垂直農園です。タワー状の各階がそれぞれ独自の家畜や食物を担当します。使用エネルギーが大きな問題ですが、これもさらなる研究で乗り越えられると確信しています。基本的なところでは超微粒の栄養分にあふれた水の中で栽培する、土の必要ない水栽培が元になっています。

主な問題点

ご多分にもれず新しいこのような企画にも問題点は出てきます。最初に、各階にどれだけ隈なく太陽光が行き渡るかということで、人工太陽の必要も出てきます。でもそうするとグリーンではなくなってしまいます。次にコンセプトの実現化度合いです。温度や明かりに栄養分などがしっかりと管理されていないとほぼ不可能です。

対処法

多くの対処法が開発されおり、うまく説明はできなくてもそのうちに必ず成功してもらわないと困るプロジェクトです。未来は分からないことだらけですから成功を期待して見守りましょう。

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