現状
森林乱伐に伴う温暖化のせいで気候パターンが変わって干ばつの被害が深刻化しています。これによって失うものは多大です。そこでこの水不足を伴う環境整備が焦点になっています。具体策はまだ動き出したばかりですし、気候条件に左右されることも多いものです。しかし、一番良いのは人工雲による雨を降らせるシステムの開発です。雨を降らせやすくする特殊な雲で雷雨を起こさせるもので、大き目の雨粒を起こすために氷状の粒子を作るのです。人工的にはイオンの効果に頼るのですが、これには限界があります。せっかくの雷雲も干ばつの時には作りづらくて、要らない時に簡単に作れる感じなのです。
流れ
１．中国の場合
この技術は中国をはじめとして実践されており、２００９年の干ばつ対策として５００本のヨウ化物が雲の中にスプレーされました。結果はスプレーしすぎて氷ができすぎてしまいましたが。
２．インドのケース
中国同様にインドも２００９年の干ばつにはやられました。国民の不安を和らげるため政府が試みましたが、どうしても神頼み的な感は拭えません。
コンセプト
最初にお話した部分を少し掘り下げるとこの方法は元来２～３種類の目的のために用いられているようです。最初は雨不足による乾燥の解消で、もう１つはヒョウの発生を防ぐものでもあります。ヒョウが降って農作物をやられてはたまりませんから、凍る前に雨にしてしまおうという魂胆です。成功のカギとしては、今のところ雲の温度とスプレーのタイミングです。温度に関しては雲の中はマイナス２５度でスプレーしていくことが求められて、マイナス１０度以上だと凍りは降らせられません。時間も大事で、もし風が強いと自然に雨は作られにくくなってしまうのでこの技術の出番ですが、そうでなければ自然に任せたほうがいいでしょう。ヨウ化物が環境に与えるダメージは計り知れません。そこで台風対策なども踏まえたうえで実践することが必要です。
長所
言わずもがな、長所は干ばつ時の食料の確保です。そしてさらに政府の援助も受けられて関係者も専門家が揃うと言う点です。もし人工雨が成功できればスプリンクラーといったようなエネルギーを多く消費するものは必要なくなってエコフレンドリーになります。
インパクト
難点としては全ての雲が雨降りにはむいていないと言うことです。しかも自然界の雨の予報にかぶらざるを得ないものです。ヨウ化物が環境に与えるダメージは計り知れません。そこで台風対策なども踏まえたうえで実践することが必要です。
